デヴィッド・リンチ監督の映画『デューン/砂の惑星』、米ワーナーでドラマ化!

1984年に公開され、鬼才デヴィッド・リンチがメガホンを取り、カイル・マクラクランが主演したSF大作映画『デューン/砂の惑星』。小説が元になっている本作が、ワーナーメディア配信サービスのオリジナルドラマとして製作されることが明らかになった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

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『デューン/砂の惑星』は、アメリカの作家フランク・ハーバートのSF小説が原作。リンチ監督初の大作映画であり、のちにリンチ作品の顔となる『ツイン・ピークス』のカイルはこれがデビュー作となる。本作では、"デューン"と呼ばれる砂漠の惑星アラキスを舞台に、宇宙を支配する力を持つスパイス"メランジ"をめぐる勢力争いと、救世主一族の革命を中心に壮大なストーリーが展開される。

今回ドラマ化されるのは、1986年に亡くなったハーバートの後を継いだ息子ブライアン・ハーバートがケヴィン・J・アンダーソンとの共著で2012年に発表した「Sisterhood of Dune」を元にした『Dune: The Sisterhood(原題)』だ。2020年に米国で公開予定の映画『Dune(原題)』を監督するカナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ(『ブレードランナー 2049』『メッセージ』)がこのドラマ版も手掛けることになっており、映画版にも登場するベネ・ゲセリットという女性のみの結社集団であり、驚くべき超能力を持つため魔女とも呼ばれるミステリアスな女性たちの視点で描かれる。独自のプランに沿って帝国の封建政治と渦巻く陰謀を巧みにすり抜け、最終的には原住民がデューンと呼ぶ謎の惑星アラキスに導かれて行くという話だ。

ヴィルヌーヴは、パイロット版でメガホンを取り、ジョン・スペイツ(『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』)が脚本を執筆する。また、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の製作総指揮で知られ、2020年の映画版も手掛けるエリック・ロスが、スペイツと共に脚本を担当する。監督・製作総指揮を務めるヴィルヌーヴは、このドラマ化について以下のようにコメントした。「私は常にベネ・ゲセリットに魅了されてきました。パワフルな女性のシリーズを描くことは、今の時代に適しており感銘を与えるだけでなく、ドラマシリーズ化するにも最適な設定だと思っています」

原作者のフランク・ハーバートは、1986年に死去するまで「デューン/砂漠の救世主」「デューン/砂丘の子供たち」など全6作を発表。その後、息子ブライアン・ハーバートとアンダーソンによるシリーズは1999年から2016年までの間に11作が出版されている。映像化も、リンチ監督以外に2000年のジョン・ハリソン監督(『スティーブ・ジョブズ』(2013))らによるミニシリーズも製作されている。製作を手掛けるワーナーメディアは、2020年以降に配信サービスを開始すると言われており、そのオリジナルコンテンツの一つとして本作が決定したようだ。

同企画関する続報が入り次第、お届けしていきたい。(海外ドラマNAVI)

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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品『メッセージ』