米CBS All Accessで、『新スター・トレック』のジャン・リュック・ピカード艦長のその後を描くスピンオフ版『Star Trek: Picard(原題)』が製作され、パトリック・スチュワートが同役で続投するとのニュースは当サイトでお伝えしたとおり。だがどうやら今回のピカード艦長は、ダークな存在になるようだ。英Digital Spyが報じている。
製作総指揮を務めるアレックス・カーツマンが、米Deadlineのポッドキャストでパトリックとピカード艦長の設定を考えた過程について述べた。
「パトリックと長い時間を過ごしたんだが、それは不可欠なことだった。彼は一人の人間としても素晴らしい人で、とても心が温かく、そして何よりもピカードのことを誰よりも理解しているからね。そして彼はこう言うんだよ。"新たなことをしないのなら、ピカードはやりたくない。昔演じたキャラクターをただそのままやりたくはないんだ。なぜならまた同じことをやる理由はないだろう? すでにもうやってしまったのだから"とね。だから、パトリックが思っているようなピカードを我々製作側も同じ方向性でやると。彼はすぐに信頼してくれて、素晴らしいギブアンドテイクのコラボレーションとなったんだ。我々は彼を尊敬しているからね」
またカーツマンは続けて、「同じ部屋にいるとき、"あのパトリック・スチュワートだ!"とみんな思っていたよ。彼は我々にとっても大切な人であり、彼の幸せが重要なんだ。彼がやりたくないという作品にはできなかったんだよ。だから今回の新作は、ファンの皆が愛してやまないキャラクターを尊重して製作するストーリーになったよ。だが、ある意味みんなの期待とは異なるものかもしれない。そして物語が進むにつれて、みんなが慣れ親しんでいるものになっていく。だからとても面白い作品になっているんだ。ピカード艦長にもこれまでに様々なことが起こった。過去や現在の新たなことに直面してきた。そして必ずしも誇れるようなことではない選択もしてきた。だが視聴者のみんなも、どうしてピカードがそのような道を選んだのかは、理解できると思っているよ」と語った。
このスピンオフ版は、TV映画『新スター・トレック』シリーズの最終章『ネメシス/S.T.X』の20年後が舞台となり、ピカードは全く別人になっていると以前から言われていた。カーツマンの語るピカード艦長の"選択"が、善ではない可能性もあるようだ。
また、『クリミナル・マインド FBI行動分析課』や『GOTHAM/ゴッサム』などでエピソード監督を務めたハネル・M・カルペッパーが、パイロット版でメガホンを取ることも決まっている。
気になる放送に関してだが、米国とカナダではCBS All Accessが本作の配信権を持っているが、北米以外ではAmazon Prime Videoが配信する。北米で配信された後に200の国と地域で24時間以内に配信開始する予定。伝説的シリーズ『スター・トレック』。続報が入り次第、お届けしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『ネメシス/S.T.X』
(c)GIG/FAMOUS