米AMCで放送され、打ち切り後にNetflixに救済されたダークな犯罪捜査ドラマ『THE KILLING ~闇に眠る美少女』はデンマーク・ドラマの米版リメイクとなるが、そのオリジナル版でクリエイターを務めたセーアン・スヴァイストロプが、Netflixで犯罪スリラードラマ『The Chestnut Man(原題)』を製作することが明らかとなった。米Varietyが報じている。
『The Chestnut Man』はスヴァイストロプによるノワールの影響を受けた同名小説のドラマ化となり、コペンハーゲンで二人の刑事が大きな注目を集める殺人事件を捜査する姿を追うドラマシリーズ。
スヴァイストロプは、「Netflixが私の小説に真摯な関心を示してくれ、契約を結べたことを嬉しく思っています。この小説をドラマ化する場所として、Netflixは最適な場所だと確信しています」とドラマ化への意気込みを語っていた。小説「The Chestnut Man」は28カ国語に翻訳され、50カ国以上で出版されている。
スヴァイストロプは米版『THE KILLING』でも製作総指揮を務め、1960年代にデンマークの児童養護施設で起きた悲劇の実話を基にした映画『きっと、いい日が待っている』で原案・脚本を手掛け、犯罪サスペンス映画『スノーマン 雪闇の殺人鬼』でもペンを執り、中東で捕虜を経験した主人公が地下鉄で起きた人質テロ事件に対峙する姿を描くドラマ『BELOW THE SURFACE 深層の8日間』では製作総指揮を務めている。
6話構成となるドラマ版は1話が50分となり、『The Chestnut Man』は北欧市場を継続的に拡大しようとしているNetflixの北欧ドラマシリーズに新たに名を連ねることになる。これまでにNetflixは、致死ウイルスを含む雨が次々とスカンジナビアを襲うデンマークのパンデミックドラマ『ザ・レイン』、殺人事件の隠蔽工作に手を染めた刑事が、後戻りできない負の連鎖に巻き込まれていくノルウェーのミニシリーズ『ボーダーライナー:正義と悪の境界線』を製作。『ザ・レイン』は、更新されたシーズン3でファイナルを迎えることが決定している。
Netflixで世界的に独占配信されるドラマ版『The Chestnut Man』は2020年に撮影開始され、現時点で配信開始日は未定だ。(海外ドラマNAVI)
Photo:『THE KILLING ~闇に眠る美少女』
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