米ABCの大人気法廷サスペンスドラマ『殺人を無罪にする方法』で主人公辣腕弁護士アナリーズ・キーティングを演じるヴィオラ・デイヴィスが、新作ドラマで元ファーストレディのミシェル・オバマを演じることがわかった。米Varietyなどが報じている。
ヴィオラは、米Showtimeにて製作される『First Ladies(原題)』というタイトルのシリーズに出演。小説家アーロン・クーリーが3話分の脚本と製作総指揮を務める。
本作は、歴代のファーストレディの個人的および政治的生活の裏側に迫ったドラマで、歴史上最も世界に衝撃を与え、世の中を変えるほどの決議が下されたホワイトハウスのウェストウィングとは対照的に、カリスマ性があり複雑でダイナミックなファーストレディたちによって取り仕切られたイーストウィング、通称大統領夫人の執務室にフォーカスする。そしてシーズン1は、エレノア・ルーズベルト、ベティ・フォード、そしてミシェル・オバマに焦点を当て、物語が展開される。
ミシェル・オバマは、2016年のロマンス伝記映画『サウスサイドであなたと』でフィーチャーされており、その時はチカ・サンプター(『ソニック・ザ・ムービー』)がオバマ夫人を演じていた。
オバマ夫妻は、最近設立したプロダクション会社ハイアー・グラウンド・プロダクションズを通じて、映像コンテンツ製作への飛躍を進めている。今年の5月には、米Netflixとの契約を結んでおり、ドラマやリアリティ番組の製作に携わっていくと発表した。
これまでのところ、同社のオリジナルコンテンツは政治に直接関係するものではなく、第二次世界大戦後のニューヨークを舞台に、ファッションの世界を生きる富裕層と庶民を描いた『Bloom(原題)』や、作家デヴィッド・W・ブライトがピューリッツァー賞を受賞した小説「Frederick Douglass: Prophet of Freedom(原題)」の映画化などの製作が発表されている。
ヴィオラが主演する『殺人を無罪にする方法』は、今年9月26日(木)から米国で放送されるシーズン6を最後に、幕を閉じることが決まっており、ヴィオラは2020年前半にはスケジュールが空くため、そのタイミングでこの新作に取り掛かるという。
以前ヴィオラはインタビューで、「物語を語る上で自律性と戦わないといけないと思っています。(私のプロダクションであるジュヴィー・プロダクションでは)白人が主役で、(黒人である)私は後ろの一人を演じるというような作品にだけ出演するということはないからです」と述べており、オバマ夫人という世界でも影響力を持っている黒人女性を演じることに意気込みを持っていると思われる。『First Ladies』の続報が入り次第、お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
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ヴィオラ・デイヴィス
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ミシェル・オバマ
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