ニューオーリンズを舞台に、不思議な能力を手にした高校生の青年タイロンと少女タンディが、戸惑いながらも互いの能力を使って助け合いながら悪と戦う米Freeformの『マーベル クローク&ダガー』が、シーズン2をもって打ち切られることが明らかとなった。米TV Lineが報じている。
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『マーベル クローク&ダガー』のキャンセルは、同シリーズで製作総指揮を務め、マーベル・テレビジョンを率いていたジェフ・ローブが同社を退社することが明らかになってから間もなくして発表された。
2018年にスタートした本作の評価は、シーズン2では約40パーセントも落とし、同局で放送されキャンセルとなった『プリティ・リトル・ライアーズ』のスピンオフ『The Perfectionist』と同様だったという。Freeformは声明を発表し、「愛すべきキャラクターに命を吹き込んでくれた素晴らしい才能を持つ(タンディ役の)オリヴィア・ホルトと(タイロン役の)オーブリー・ジョセフ、そしてショーランナーのジョー・ポカスキに感謝しています」と述べた。
主人公の一人であるタンディを演じるオリヴィアは、自身のInstagramにタイロン役のオーブリーと一緒に写った画像に、次のようなコメントを添えて投稿している。「すごくつらいわ。今感じていることを正確に表現できるかどうかわからないけど、一つだけ確かなのはシリーズを誇りに思っているということよ。シリーズは私にとって単なる仕事ではなく、キャリアにおいても個人としても私の人生を変えたわ。今の私という人間を造り上げ、勇気と仲間意識を教えてくれた知的で現実的な番組だった。スーパーヒーローについてのドラマだけど、すごくリアルだったわ」と、シリーズを通して成長できたと綴っている。
そしてオーブリーは、「”自分はマーベルのスーパーヒーローだ”と言える10億分の1のチャンスを手にしただけでなく、放送されている番組で最も地に足が着いた作品に出演することができた。僕みたいなキッズにチャンスを与えてくれたことに感謝したい。長年の夢がかなったし、この番組は僕の人生において永遠に大きな存在であり続けるよ」とInstagramでコメントした。
『クローク&ダガー』は終了するが、本作は『マーベル ランナウェイズ』とクロスオーバーすることが今年8月に発表されている。米Huluで今年後半に配信される『マーベル ランナウェイズ』シーズン3にオリヴィアとオーブリーは同役で引き続き、出演するという。
気になる今後のマーベルのドラマシリーズ。米ABCの『エージェント・オブ・シールド』も終了することが決定し、製作が予定されていたガブリエル・ルナが主演を務める『Ghost Rider(原題)』は企画倒れ。残るは、『ランナウェイズ』と現在進められている『Helstrom(原題)』。そして、ディズニーの新配信サービス「Disney+」で製作される、映画『アベンジャーズ』シリーズのキャラクターを主人公にした『Loki(原題)』、『The Falcon and The Winter Soldier(原題)』、『WandaVision(原題)』など。米メディアは「Disney+」の作品がメインになるのだろうと伝えている。(海外ドラマNAVI)