DCドラマ『GOTHAM/ゴッサム』完結!収録を終えた声優インタビュー白川万紗  子&松谷彼哉&佐藤美由希

バットマン誕生前のゴッサム・シティを描くDCドラマ『GOTHAM/ゴッサム』がついに完結! 作品の終了に、日本語吹替えキャストたちはどのような想いを抱いているのか―。<第4回>

最後となる今回は、シーズン1から登場するエリン・リチャーズ(『テスター・ルーム』)が演じるバーバラ・キーン役の白川万紗子、モリーナ・バッカリン(『デッドプール』)が扮するレスリー・トンプキンス役の松谷彼哉、そしてキャムレン・ビコンドヴァ(『ラバーボーイ』)が演じるセリーナ・"キャット"・カイル役の佐藤美由希

――シーズン1から演じてきて、5年の月日が経ち変化は?

松谷)
変化はいっぱいしています。真面目な感じの普通のお医者さんとして出てきて、ゴードンと仲良くなったりして。途中で悲しい事件や子どもを流産したりもありました。子どもが出来た時は求婚してもらえて、凄くうれしかったと思うんですけど、ゴードンが収監されてしまって、鉄格子で泣きながら訴えるシーンが忘れられなくて...あのシーンはやっててつらかった。

収録中にかぶりのセリフが入ると別々に録るんですね。最初、テストの時は(ジム・ゴードン役の)小野さんと一緒にやるんですけど、本番で別々になった時に、隣にいた小野さんが「こういうシーンは一緒に録りたいよね」と言ってくれたんです。技術的にどうしようもないことなのですが、「ヘッドフォンの右耳から小野さんの声が聞こえてくるから」と言われて収録したのを、私は今でも良く覚えていて忘れられないんです。

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そんな幸せの絶頂から別れを告げて、レスリー・トンプキンスは街を出ていく。その後ファルコンの息子マリオ、つまり悪い人の息子と婚約しようとしているのにビックリして、ゴードンがヤキモチをやいて...と。そこでひと悶着あって、マリオはヤキモチマンみたいになったりしました。

結婚式のシーンでは、マリオがレスリーを殺そうしている時に、ゴードンが撃ったので、リーは「自分の旦那が殺された」と言って、ゴードンを恨んだりしました。自分の中では、愛した時と憎しみが入り混じって、かなり複雑なところでした。私は悪役も大好きですので、役者として自由に出来て、とても楽しくて...。色々ひと段落ついたら、またゴードンと仲良しになったり、バーバラとも最後に仲良くなれて良かった。女心の波みたいなところがたくさんあって、演じていてて楽しかったという気がします。

白川)
最初バーバラは、ゴッサム・シティ起こっている事からちょっと蚊帳の外にいる感じの女の子という感じがしていましたね。だけど、ディレクターから「バーバラが出てきたら、観ている人がホッとするような女の子なんだから、ホッとするようにさせなさい」という感じで言われて、私はそういうのが、はじめは上手く出来なくて苦労したんです。ゴッサムで起こっている事に関わりたいのに、話の内容も事件も関係ないみたいな感じのゴードンの彼女として出てきたんですけど、色々とあって、ちょっと悪者の位置になるんです。それは嬉しかったです。やっと加われたという私の気持ちもあるし、エリン・リチャーズさんが魅力的になってきて、ああいう起伏の激しい役は好きなので、すごく楽しくやらせてもらった。

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ただ私たちの中では、バーバラってなんとなくゴードンにも嫌われちゃうし、後に同性の恋人も作っていくんですけど、大好きだったゴードンになんとなく嫌がられているという意味では、役として寂しさがちょっとあったですね。ですが、それは可愛かった女の子から強くなるためのことだったのかなと思っています。

最後は色々とあるので話さないですが、こんなにも変わる役を初めてやりました。普通の人から悪者になり、サイケデリックになって最後はそんなところを持ちつつも、大人の女性としての優しさを少し持った人になったというのは、やりがいがありましたね。

佐藤)
セリーナは最初ディレクターから「可愛いくやって、可愛いくやって」と何回も言われていたくらい、ちょっと気が回る少女怪盗みたいな感じの役柄だったんです。

私が凄く覚えているのが、ブルースに対して「あなたは変わらないで」というセリフを最初はよく言っていたんですけど、だんだん成長してきたブルースを見て「変わり過ぎないで」に変わっていったことですね。その後、仲間として二人で乗り越えて行こうとしているところが、ブルースと共に成長していける女の子かなと思っています。

他のキャラクターほど変わったところは少ないかもしれませんが、年齢を重ねたり、アイビー・ペッパーやブルースと関わって、色々な事件を乗り超える。その中で、ちょっとずつ大人の女性としてキャットとして、芯を持ったまま少しずつ強くなっていく。私も一緒に成長できたのかなと思って、思い入れの強いキャラクターであります。

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――好きなシーン、セリフは?

佐藤)
私は先程言った「変わらないで」ももちろんそうなんですけど、どのシーンが好きだったかなと一番に浮かぶのが、シーズン1の時ですね。初めてブルースが笑うシーンなんですけど、ドーナツを投げ合うところがあるんですよ。それまで、ずっとお父さんとお母さんが殺されたブルースがしょげていて、もう僕はいいんだみたいな感じになっていたのを、その時初めて前向きになるというか、ちょっとホッコリするシーンで、そこが好きで、ずっと覚えているんですよね。

松谷)
感情的に高まっている時のセリフとかは好きですが、具体的に何だろう? ( コーリー・マイケル・スミスが演じる)ニグマと刺し合うシーンでしょうか。何でああなっちゃったかは分からないけど、刺し違えるって。それをお互い認め合っている感じで、ニグマとあんなことになるなんて思わなかったですね。ちょっとビックリしちゃった。あんなにクリステン・クリングルの恋バナを相談していたのに、"こうなっちゃったんだ"と凄く複雑な心境になって。セリフというよりそのシチュエーションが好きな感じです。

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『GOTHAM/ゴッサム<ファイナル・シーズン>』商品情報

11月6日(水)ブルーレイ&DVD発売
・ブルーレイ コンプリート・シリーズ(オリジナル映像特典DVD DISC付)32,727円+税
・ブルーレイ コンプリート・ボックス 11,818円+税
・DVDコンプリート・ボックス 10,000+税
好評レンタル中、デジタル配信中
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

他の日本語吹替えキャストインタビューはコチラ↓
<1> ジム・ゴードン役の小野大輔&ハービー・ブロック役の仲野裕
<2> ブルース・ウェイン役の田村睦心&アルフレッド・ペニーワース役の高瀬右光
<3> オズワルド・"ペンギン"・コブルポット役の阪口周平&エドワード・ニグマ役の稲垣拓哉

(海外ドラマNAVI)

Photo:『GOTHAM/ゴッサム<ファイナル・シーズン>』GOTHAM (TM)& (c) 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. GOTHAM and all related elements are trademarks of DC Comics./<フォース・シーズン>GOTHAM(TM)&(C) 2018 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. GOTHAM and all related elements are trademarks of DC Comics.