1934年に誕生したDCと、1939年に生まれたマーベル。ともに80年以上の歴史を誇る両社は、アメリカン・コミックスはもちろん、映画やドラマでも多くのヒット作を出して人々を楽しませてきた。そうした映像化作品では人気俳優が起用されることが多いが、DCとマーベルの両方に出演している例も少なくない。アメコミ作品大好きな筆者がコツコツ集めたところ、重複例は50以上! それを全3回に分けてご紹介しよう。
目次
- 1 DC&マーベルに出演した俳優#1:ベン・アフレック
- 2 DC&マーベルに出演した俳優#2:ライアン・レイノルズ
- 3 DC&マーベルに出演した俳優#3:モリーナ・バッカリン
- 4 DC&マーベルに出演した俳優#4:ザッカリー・リーヴァイ
- 5 DC&マーベルに出演した俳優#5:ザジー・ビーツ
- 6 DC&マーベルに出演した俳優#6:ウィレム・デフォー
- 7 DC&マーベルに出演した俳優#7:パトリック・ウィルソン
- 8 DC&マーベルに出演した俳優#8:J・K・シモンズ
- 9 DC&マーベルに出演した俳優#9:トム・ハーディ
- 10 DC&マーベルに出演した俳優#10:マイケル・キートン
- 11 DC&マーベルに出演した俳優#11:トミー・リー・ジョーンズ
- 12 DC&マーベルに出演した俳優#12:ミシェル・ファイファー
- 13 DC&マーベルに出演した俳優#13:ハル・ベリー
DC&マーベルに出演した俳優#1:ベン・アフレック
重複例で特に有名な一人がベン・アフレック。『バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生』と『ジャスティス・リーグ』でDCが誇る人気キャラクターのバットマンことブルース・ウェインを演じたほか、その前に2003年の『デアデビル』で昼間は目が見えない弁護士、夜は並み外れた感覚を生かして悪に立ち向かうというマーベルのヒーロー、デアデビルことマット・マードック役になった。どちらも夜に活躍するヒーローというのは面白い。
DC&マーベルに出演した俳優#2:ライアン・レイノルズ
ライアン・レイノルズも有名な一人。何と言っても『デッドプール』シリーズで演じた不死身の饒舌おちゃらけ主人公、デッドプールことウェイド・ウィルソン役は強烈。『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』で同じウェイドを演じたほか、『ブレイド3』ではハンニバル・キングというキャラクターに扮している。DC作品の方は本人は触れてほしくないかもしれないが、失敗作と言われる『グリーン・ランタン』で主人公ハル・ジョーダン/グリーン・ランタンを演じた。同作については『デッドプール2』の中で自らネタにしていたが、今の奥様ブレイク・ライヴリー(『ゴシップガール』)と出会った作品という意味では出て良かった?
DC&マーベルに出演した俳優#3:モリーナ・バッカリン
『デッドプール』シリーズでデッドプール/ウェイドのキュートでセクシーな恋人ヴァネッサを演じたモリーナ・バッカリンも重複組。こちらのDC作品は映画でなくドラマで、バットマンの前日譚ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』で若き日のジェームズ・ゴードンと恋に落ちる医師レスリー・トンプキンスを演じ、同役を演じたベン・マッケンジーと本当に恋に落ちて結婚していた。あとはクレジットされていないものの、『THE FLASH/フラッシュ』にもギデオンの声としてシーズン1から参加している。
DC&マーベルに出演した俳優#4:ザッカリー・リーヴァイ
今月22日から開催される東京コミコン2019に出演するザッカリー・リーヴァイは、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』からの2作で、ソーを支える3戦士の一人ファンドラルを演じた。ちなみにシリーズ1作目で同役を演じていたのはジョシュ・ダラス(『ワンス・アポン・ア・タイム』)。そしてDC映画『シャザム!』では、少年ビリーがスーパーパワーを得てシャザムへと変身した姿に扮している。
DC&マーベルに出演した俳優#5:ザジー・ビーツ
日本でも大ヒット公開中の『ジョーカー』で主人公アーサーと同じアパートに住む、子連れの母親ソフィーを演じるザジー・ビーツも、両方に出演している。『デッドプール2』ではとにかく運がいいという特殊能力で、デッドプールが結成したチーム"Xフォース"に加わるドミノを好演していた。
DC&マーベルに出演した俳優#6:ウィレム・デフォー
トビー・マグワイア主演の2002年映画『スパイダーマン』で悪役のグリーン・ゴブリン/ノーマン・オズボーン博士を怪演したのはウィレム・デフォー。その時に40代後半で見せたアクションが一部で話題となったが、60代になった2018年のDC映画『アクアマン』でも依然アクションを披露! こちらではアトランティスの王オームに仕える参謀でありながら、主人公アーサー/アクアマンを密かに鍛えるバルコを演じた。
DC&マーベルに出演した俳優#7:パトリック・ウィルソン
前述の『アクアマン』でアクアマンの異父弟で兄を目の敵にするオームを演じたパトリック・ウィルソンも、これが初のヒーロー作品ではない。2009年の映画『ウォッチメン』で、ちょっとオタク気質だけど気のいい2代目ナイトオウル/ダン・ドライバーグ(画像左端)を演じていた。
DC&マーベルに出演した俳優#8:J・K・シモンズ
ウィレムと同じくトビー・マグワイア主演『スパイダーマン』シリーズからDCへ旅立ったのが、J・K・シモンズ。クセの強い役が多い彼は、ピーター・パーカーが働く新聞社のケチな編集長、J・ジョナ・ジェイムソンを演じた。トム・ホランド主演の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でも同役で出演しており、すっかり名物キャラと化している。マーベルヒーローをこき使っているのに対し、DCでは『ジャスティス・リーグ』でバットマンと親しいゴッサム警察のジェームズ・ゴードン本部長としてヒーローたちを支えている。
DC&マーベルに出演した俳優#9:トム・ハーディ
アメコミの世界でもクセの強い役が似合うトム・ハーディ。マーベルの『ヴェノム』で怪物ヴェノムに体を乗っ取られるエディ・ブロックになり切り、『ダークナイト ライジング』では肉体改造をして悪役ベインを演じていた。
DC&マーベルに出演した俳優#10:マイケル・キートン
これまで何人もの俳優が演じてきたバットマンの中で最も有名な一人、ティム・バートン監督の『バットマン』シリーズで1&2作目でブルース・ウェイン/バットマンになったマイケル・キートンも重複組。ちなみに、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ではバットマン出演をパロディにした役柄を演じてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。そのイメージがやはり色濃いのか、マーベルの『スパイダーマン:ホームカミング』でもトニー・スタークに恨みを抱くエイドリアン・トゥームス/バルチャーという、バットマンのような外見の悪役に扮している。
DC&マーベルに出演した俳優#11:トミー・リー・ジョーンズ
日本では缶コーヒーのCMですっかりおなじみのトミー・リー・ジョーンズも重複組。『バットマン フォーエヴァー』で、『ダークナイト』にも登場したキャラクターのトゥーフェイス/ハーヴェイ・デントになり、ジム・キャリー演じるリドラーと組んでバットマンの前に立ちはだかった。『キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャー』では普段の強面な雰囲気を生かして、スティーブ・ロジャースが選ばれたスーパーソルジャー計画に関わっていたフィリップス大佐を軽妙に演じている。
DC&マーベルに出演した俳優#12:ミシェル・ファイファー
バットマンの世界で特に有名なキャラクターの一人、キャットウーマン(セリーナ・カイル)を1992年の『バットマン リターンズ』で妖艶に演じたのはミシェル・ファイファー。そして『アントマン&ワスプ』でマーベル・シネマティック・ユニバースの一員に。こちらではハンク・ピム博士の妻であり初代ワスプのジャネット・ヴァン・ダインに扮した。
DC&マーベルに出演した俳優#13:ハル・ベリー
ミシェルが演じた人気キャラクターの単独主演映画『キャットウーマン』に主演したのは、当時アカデミー賞主演女優賞をもらって間もなかったハル・ベリー。同作はあまり高い評価を得られず、ゴールデン・ラズベリー賞(アカデミー賞授賞式前夜に「最低」映画へ贈られる賞)を受賞してしまうが、その賞をハルがきちんと受け取りに来て話題になった。マーベルでは、『X-MEN』シリーズで天気を操るミュータントのストームを演じている。
<【まとめ】何人知ってる?マーベル×DC両方に出演しているキャストたち>
キャプテン・アメリカほかアベンジャーズの面々も!<2>
『プリズン・ブレイク』の兄弟、ワンダーウーマンも!<3>
Photo:
ベン・アフレック(『ジャスティス・リーグ』)
© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
『デアデビル』
© 2009 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
『デッドプール』
© 2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
『グリーン・ランタン』
© 2010 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights Reserved.
『デッドプール2』
© 2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
『GOTHAM/ゴッサム』
© Warner Bros. Entertainment, Inc.
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
© Capital Pictures/amanaimages
『シャザム!』
© 2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
『ジョーカー』
© Capital Pictures/amanaimages
『スパイダーマン』
© Mary Evans/amanaimages
『アクアマン』
© 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved" "TM & © DC Comics"
『ウォッチメン』
© FAMOUS
『スパイダーマン2』
© Everett Collection/amanaimages
J・K・シモンズ(『ジャスティス・リーグ』)
© Everett Collection/amanaimages
『ヴェノム』
©&TM 2018 MARVEL
『ダークナイト ライジング』
© FAMOUS
『バットマン』
© ZUMA Press/amanaimages
『スパイダーマン:ホームカミング』
© Everett Collection/amanaimages
『バットマン フォーエヴァー』
© Mary Evans/amanaimages
『キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャー』
© Everett Collection/amanaimages
『バットマン リターンズ』
© SNAP Photo/amanaimages
『アントマン&ワスプ』
© Capital Pictures/amanaimages
『キャットウーマン』
© Mary Evans/amanaimages
『X-MEN:ファイナル ディシジョン』
© 2007 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.