大ヒット大河ファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』のファイナルとなる第八章では数多くのキャラクターが命を落としたが、そのうちの一人は死なない予定だったと脚本家が明かしている。(※本記事は、『ゲーム・オブ・スローンズ』第八章のネタばれを含みますのでご注意ください)
米Entertainment Weeklyのインタビューに応えた脚本家デイヴ・ヒルによると、デナーリス・ターガリエンを愛し、彼女を守るために命を捧げたジョラー・モーモントは本来は生き残り、ラストシーンでジョン・スノウたちと一緒に〈壁〉の向こうへ旅立つ予定だったという。「長い間、ジョラーには最後に〈壁〉にいてほしいと思っていた。あのトンネルから出てくるのはジョンとジョラー、トアマンドの3人になるはずだったんだ」と、冥夜の守人〈ナイツ・ウォッチ〉の総帥だったジオー・モーモントの息子についてヒルは語っている。
ところが、脚本家チームがファイナルシーズンのストーリーを練っていた時に、問題が生じた。「最終話の前にジョラーをデナーリスから引き離して〈壁〉に向かわせようと思うと、あまりにも多くの論理を捻じ曲げなければならないことになって、とてもじゃないが実現できなかったんだ」と、死ぬはずではなかったジョラーが命を落とすことになった理由を説明している。
その結果、最終章第3話「長き夜」でジョラーはデナーリスを守って命を落とし、愛する女性がのちに犯す残忍な行為を目にすることはなかったのだが、その点についてもヒルは触れている。「ジョラーはデナーリスがのちにやることを知ることはなかったから、その展開には美しさがあるよね。おそらく、それがベストだったんだろう。デナーリスに何が起きるのかをジョラーが知らずに済んだことはせめてもの救いだった」とも述べている。
ついに『ゲーム・オブ・スローンズ』は終わってしまったが、ターガリエン家の前日譚を描く『House of the Dragon(原題)』をはじめ複数のスピンオフ企画が進められている。(海外ドラマNAVI)
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『ゲーム・オブ・スローンズ』
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