Netflix『ウィッチャー』辛口批評家に対し、クリエイターが粋な反論

先日配信がスタートしたNetflixの大作ファンタジードラマ『ウィッチャー』。早くもイッキ見した視聴者も多いようだが、この話題作に辛口コメントを述べている批評家に向けてクリエイターが粋な反論をしている。米Cinema Blendが報じた。

『ウィッチャー』は、人気RPG「ウィッチャー」シリーズの原作としても知られているアンドレイ・サプコフスキによるダーク・ファンタジー小説のドラマ化。モンスター・ハンターとして旅を続ける超人的な力を秘めた凄腕"ウィッチャー"のゲラルトが、暴力だけでなく陰謀と策略が渦巻く戦国の世界で己の居場所を求めて戦う姿が描かれる。

12月20日にシーズン1が配信された本作だが、米批評サイトRotten Tomatoesでの支持率は批評家が58%、一般視聴者は91%と大きな差がある。そんな話題作に米Entertainment Weeklyの批評家チームは「F」の評価を下したのだが、そのチームのうち一人はプレミア配信された30分のエピソードを見ただけだと述べており、うち二人はエピソードを順序通りでなくバラバラで視聴したという。第5話を飛ばして見たという批評家もおり、全話視聴せずに「F」の採点をつけたことにファンは憤慨しているようだ。

そしてそれに対し、Netflixの『Marvel デアデビル』の脚本でも知られる本作の企画・脚本・プロデュースを担うローレン・シュミット・ヒスリックが、以下のような反撃ツイートをした。

「『ウィッチャー』のレビューのことで、多くの人が気分を害して私に問いかけています。私自身が誰を気にしているかって? 一話しか見ないで後を飛ばす"プロ"の批評家? それとも一日で全8話を見て、そして2度目を見ようとしてくれている"本当の"ファン? 私はものすごく嬉しく思っています」

一方、「批評家のことを無視しないでほしい。改善点もあるかもしれないから」という指摘に対し、ヒスリックは「無視はしません。建設的な助言は大事です。ただし、手に負えないような混乱は素晴らしいものではありません」と返答している。

批評家が高評価をつけても1シーズンで終了してしまう作品も多くあるかと思えば、ファンが支持する限り何シーズンも続いていく例もあり、ファンの意見が大切だというヒスリックの姿勢は大事だろう。

本作に主人公ゲラルト役で主演するヘンリー・カヴィルは、DCスーパーヒーロー映画『マン・オブ・スティール』や『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でスーパーマンを演じている。その他のキャストには、妖術師イェネファー役を演じるアーニャ・シャロトラ(『アガサ・クリスティー ABC殺人事件』)と、シリ役に扮するイギリス出身の新進女優フレイヤ・アーランらがいる。メガホンを取るのはアリク・サカロフ(『ゲーム・オブ・スローンズ』)とシャーロット・ブランドストーム(『アウトランダー』)。

すでにシーズン2への更新が決定し、ファンからの評価も高い『ウィッチャー』シーズン1は、Netflixにて12月20日より配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウィッチャー』© Katalin Vermes