動画配信サービスの最大手「Netflix」会員の方ならもうお気づきかもしれないが、Netflixでは最も多く視聴されている作品TOP10を、使っているデバイスに毎日表示する機能の提供を始めている。その理由とは？ Netflixが意図するところを公式メディアセンターが発表している。
TOP10ランキングの表示は、メキシコと英国で試験運用が行われたのち、現在はアメリカを中心に世界中で展開中されている。
オリジナル作品とライセンス作品が反映された「今日の総合TOP10」のほか、TV番組・映画それぞれのタブを選択すると、「今日のTV番組TOP10（日本）」、「今日の映画TOP10（日本）」が表示され、TOP10入りした作品には、「TOP10」のバッジがついている。
「TOP10リスト」は毎日更新されることに加え、ホーム画面にはユーザーの視聴傾向に合わせ、TOP10の中からオススメの作品が表示される仕組み。Netflixは視聴数の統計方法の詳細については明かしていない。
プロダクト・イノベーション部門のキャメロン・ジョンソンは、「Netflixは、日頃から視聴体験を改善する方法を模索しています。過去6ヵ月以上の間、まずはメキシコとイギリスでTOP10リストの機能をテスト導入してきたのはそのためです。両国のメンバーにとって同機能は実用性があることが分かり、この度日本を含むさらに多くの国々へ展開する運びとなりました」と導入の経緯を明かした。
続けて「素晴らしい映画やドラマを観た時には、家族や友人にもその作品をおすすめすると思います。このTOP10リストが導入されることで、さらにそうしたつながりを生むと同時に、観たい作品をより迅速かつ簡単に見つけるのに役立つことを願っています」と、視聴者の利便性向上を強調した。
ジャンル別検索でも、マイリストからの検索でも、どのように作品を探してもTOP10リストに入った映画やドラマには特別な「TOP10バッジ」が付けられるためユーザーにわかりやすくなっており、タイムリーにトレンドをチェックできると説明している。
Netflixは、先月末から今月初めにかけてベルリン国際映画祭のパネルにて、今後はより多くのデータをプロデューサーと共有していく予定だと明言。インターナショナル・オリジナル部門のレイチェル・エッゲビーンは、「私たちはプロデューサーとより多くのデータを共有し始めており、それは今後も確実に続いていきます」とコメント。続けて、「私たちはダイバーシティ（多様性）についても熱心に取り組んでおり、これまでは機会がなかったかもしれない作家たちとも一緒に仕事をしていきたいと思っています」と、今後の展望についても明かしている。（海外ドラマNAVI）
