新型コロナウイルスについての番組がスタート、第1話には陽性であることを発表したイドリス・エルバが出演

現在世界を震撼させている新型コロナウイルス(COVID-19)についての番組が、Apple TV+にて製作されることが決定した。米Comicbookが報じている。

アメリカで最も影響力のある女性のひとりと称されるほどの著名な司会者オプラ・ウィンフリーが、Apple TV+で無料のトーク番組『Oprah Talks COVID-19(原題)』を製作することを発表。第一回目のゲストとして、英国サスペンスドラマ『刑事ルーサー』に主演し、近年はマーベル映画『マイティ・ソー』シリーズや『ダークタワー』など映画界でも活躍している英国俳優のイドリス・エルバ。イドリスは先日、陽性であることを発表している。

自身のTwitterでオプラは、この番組の製作理由を述べた。「世界中のみなさんのように、私も一週間以上自宅で安全に過ごしています。多くの人がストレスを抱え、圧倒され、不安な気持ちでいると思います。よって、みなさんへの希望のため、そしてこの状況を乗り越えた人々やリーダーたちの視点を知りシェアしたいと思います。そこで、私は、陽性と診断され自宅で自主軟禁しているイドリスと奥様のサブリナと、FaceTimeで話しました。イドリスはこれまでの過程と隔離した後の奥様のテスト結果を教えてくれました」

Twitterに投稿されている2分20秒の映像では、3人の姿が映し出されている。その動画でイドリスは、「(今回のことで)人類全体が一緒に考えるきっかけになったと思う。人間が世界を粗末に扱ってきた結果のように感じる」と、語っている。

それに対しオプラは、「全くその通りですね。もし人類がこれをただのウイルスとして捉えるなら失うことがあると思います。ここで人類が立ち上がるかどうかがかかっているように感じます」と述べた。

3月11日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長により「パンデミック(世界的な大流行)」と表明された新型コロナウイルスの感染者数はこれまでに世界中で30万人を超えた。エンターテイメント業界でも日々感染者が出ている。オーストラリアで陽性とわかったトム・ハンクスをはじめ、『ゲーム・オブ・スローンズ』でトアマンド・ジャイアンツベインを演じたクリストファー・ヒヴュや、元ボンドガールのオルガ・キュリレンコ、『グレイスランド 西海岸潜入捜査ファイル』の主演やブロードウェイに出演していたアーロン・トヴェイト、『サバよみ大作戦!』の主人公の親友役デヴィ・マザー、また先日有罪判決が下り、収容中のハーヴェイ・ワインスタインも感染したことが明らかになっている。(海外ドラマNAVI)

Photo:イドリス・エルバ(c)PF