『シカゴ P.D.』×『FBI』クロスオーバーを監督した"ドーソン"、製作過程について振り返る

人気クリエイターのディック・ウルフが手掛ける米NBCの犯罪捜査ドラマ『シカゴ P.D.』と米CBSの『FBI:特別捜査班』が放送局の枠を超えてクロスオーバーしたことは、当サイトでもお伝えした通り。そんなコラボエピソードは、『シカゴ P.D.』にもゲスト出演し『シカゴ・ファイア』のガブリエラ・"ギャビー"・ドーソンを演じたモニカ・レイモンドが監督を務めている。その製作過程について彼女が語った。米Deadlineが報じた。

両シリーズによるクロスオーバーは、本国で3月25日(水)に放送された『シカゴ P.D.』シーズン7第18話「Lines(原題)」で伏線が張られ、ボイト(ジョイソン・べギー)の指示により、ヘイリー・アプトン(トレイシー・スピリダコス)がFBIニューヨーク支局に派遣される展開となる。そしてアプトン捜査官は、3月31日(火)に放送された『FBI』シーズン2の第19話「Emotional Rescue(原題)」に登場し、クロスオーバーが実現した。

モニカは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、そのクロスオーバーが『FBI』シーズン2にとって最後のエピソードになるとは思わなかったと語っている。

「私も世界中の人々も、このウイルスによって動きが取れなくなってしまった。ウイルスが襲った時、私はニューヨークにいて、クロスオーバーを監督した後にロサンゼルスへ戻らないといけなかった。

すべてが機能しなくなり始めた時がポスト・プロダクションの初日で、その2日目の終わりには製作が中断され始めたの。私は自己隔離しなくちゃいけなかったから、ポスト・プロダクションには行かなかった。編集を担当する数人は年配者で、もともと抱えている疾患などがあるか分からなかった。私は家にいる必要があって、彼らと遠隔で協力しながらクロスオーバー・エピソードを仕上げたのよ」と述べ、予想外の出来事に直面した状況を明かした。

モニカは、こういった非常事態ではなくとも多くの監督が遠隔で編集作業を行うが、自分は製作スタッフと直接会ってアイデアを出し合いながら作業をすることを好むため、遠隔での編集はチャレンジだったとも明かしている。

これまでにモニカは、『FBI』シーズン2第13話「Payback(原題)」や『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』シーズン20第8話「地獄の厨房」でもメガホンを取っており、もっと監督業に挑戦したいと意気込みを語っている。

日本では、5月8日(金)より『シカゴ P.D.』シーズン6がAXNにて放送スタート。『FBI:特別捜査班』は4月18日(土)よりWOWOWプライムにて日本初放送となる。モニカの活躍が見られる『シカゴ・ファイア』はNetflixのほか、Amazon Prime Videoなどで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Wolf Entertainment公式Twitterより/『シカゴ・ファイア』(c) 2017 OPEN 4 BUSINESS PRODUCTIONS LLC. All Rights Reserved.