英BBCの犯罪ドラマ『刑事ジョン・ルーサー』に主演し、マーベル映画『マイティ・ソー』シリーズなどに出演して活躍を続けるイドリス・エルバが、英国アカデミー賞(BAFTA)TV部門の特別賞を授与されることが明らかとなった。米The Hollywood Reporterが報じている。
7月31日(金)に隔離されたスタジオで開催されるBAFTAテレビ部門の授賞式で、イドリスは"TVへのクリエイティブな貢献"を認められて特別賞を授与されることになった。
イドリスは賞の授与について、「BAFTAの特別賞を受賞できて光栄です。何年も前に、私が多様性を意識したキャスティングにより受けた機会と同じように、この業界で様々な背景から生まれた才能に手を差し伸べ、チャンスを提供することは私の使命でした。私と同じ目標に取り組んでいる他の人々を認めてくれたBAFTAに感謝しています。これらはすべて、エンターテイメント業界における多様性のギャップに関する認識や理解に変化を促すために必要なステップなのです」と、感謝の意を伝えている。
また、BAFTAの最高経営責任者であるアマンダ・ベリーは、「英国で最も知られた俳優の一人であるイドリスは、長きにわたり世界的に成功を収めてきた経歴があり、優れた監督・プロデューサーにして作家でもあります。また多様性を支持し、あらゆる背景を持つ才能ある人々が夢を実現できるよう駆り立てています。今年の式典で、イドリスと彼の優れた作品を称えることができて嬉しく思っています」と述べていた。
イドリスは、2002年に放送開始された米HBOの刑事ドラマ『THE WIRE/ザ・ワイヤー』で、3シーズンにわたり犯罪組織の幹部ラッセル・"ストリンガー"・ベルを演じて注目され、映画『28週後...』や『アメリカン・ギャングスター』などに出演して映画界でも活躍。
2010年より、英BBC Oneで放送開始された『刑事ジョン・ルーサー』に主演して人気を決定的なものにしたイドリスは、演じるだけでなくクリエイター業にも進出。自身の半自伝的なシリーズとなるドラマ『In The Long Run(原題)』では主演・プロデューサーを務め、リッキー・スタウブが監督・脚本を担う映画『Concrete Cowboy(原題)』も手掛け、最近Apple TV+とファーストルック契約を交わし、飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続けている。(海外ドラマNAVI)
Photo:イドリス・エルバ (c)Faye S