『Empire』ルシウス・ライオン役が引退を撤回!「ブルースの父」を描くドラマに出演&監督にチャレンジ

音楽業界の舞台裏を描く人気ドラマ『Empire 成功の代償』で6シーズンにわたりルシウス・ライオンを演じたテレンス・ハワード。一度は引退を表明していた彼が、Netflixの犯罪サスペンスドラマ『オザークへようこそ』の製作会社が手掛ける新作ドラマ『Delta Blues(原題)』で主演&監督を務めることがわかった。米Deadlineが報じている。

『オザークへようこそ』の製作会社Zero Gravity Managementがプロデュースする『Delta Blues』は、"ブルースの父"と呼ばれた音楽家W・C・ハンディの人生を描くシリーズ。テレンスは出演するだけでなく、本作で監督デビューを飾る予定だ。

その他に、『Empire』のスピンオフとなる『STAR 夢の代償』や、『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』などに出演しているエヴァン・ロスもキャストに名を連ねているが、テレンスもロスもハンディではなく他のキャラクターを演じるとのこと。

新作シリーズの物語は、1903年のミシシッピ・デルタを舞台に始まる。当時に人気を博したグループ、マハラ・ミンストレルのバンド・マスターを務めたハンディは、後にミシシッピ・デルタでアフリカ系アメリカ人のフォーク音楽と出会って現地へ移り住み、音楽制作に専念。ハンディが作曲して録音し、リリースした音楽は"ブルース"として知られるようになる。1914年に「Saint Louis Blues」という曲でナンバーワンヒットを放ち、後にニューヨークを拠点にしたハンディは、デルタ出身のミュージシャンの楽曲を集めて著作権と出版業で一大帝国を築き上げた。

昨年テレンスは、『Empire 成功の代償』の放送終了後に俳優業を引退すると述べていたが、その考えを『Delta Blues』の企画と出会って改めたようだ。

テレンスは新作で監督デビューを飾り出演を兼ねることについて、「この物語は私たち(黒人)の歴史であり、非常に慎重に取り扱われる必要があります。私は時代の真実、不快な真実さえも伝えることに尽力するつもりです」と展望を語っていた。

『Delta Blues』で主人公ハンディを演じるキャストや、放送・配信されるプラットフォームなどが決まり次第、続報をお伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『Empire 成功の代償』 (c)2017 Fox and its related entities. All rights reserved.