『POSE』クリエイターが新たなLGBTQ+ドラマを製作

1980年代のNYを舞台に、きらびやかな"ボール・カルチャー"を通して当時のLGBTQ+コミュニティを映し出すドラマ『POSE』。本シリーズで共同クリエイターを務めるスティーヴン・カナルスが、米FXでLGBTQ+の権利運動を描くミニシリーズ『81 Words(原題)』を製作することが明らかとなった。米Varietyが報じている。

『81 Words』は、米ラジオ番組「This American Life」で放送されたアレックス・スピーゲルによる同名エピソードのドラマ化となり、実話を基にゲイの活動家であるフランク・カメニーとバーバラ・ギッティングスを描くシリーズ。

米国精神医学会(APA)で出会った二人は、自分たちを"GAYPA"と呼んだ同性愛者の精神科医で構成されたグループを結成し、APAで決められた同性愛者の定義を覆すために闘い、その活動がドラマ版でも綴られる。タイトルにある「81 Words」とは、1973年にAPAで「同性愛は病気ではない」とマニュアルを変更する際に使われた81語のことだ。

ペンを執るカルナスは、ラジオ版を手掛けたスピーゲルとベネット・シンガー(『Op-Docs (原題)』)、パトリック・サモン(『World Peace(原題)』)らと製作総指揮にも名を連ねる。

自身もLGBTQ+であるカルナスは、青春ミュージカルドラマ『Glee/グリー』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』といった大ヒットシリーズを生み出したライアン・マーフィーと『POSE』で共同クリエイターを務め、監督・製作総指揮も担っている。

『POSE』シーズン1は、2019年にエミー賞TV部門で最優秀ドラマシリーズをはじめとする7部門にノミネートされ、プレイ・テル役を演じるビリー・ポーターがLGBTQ+であることを公言している俳優として、史上初めてドラマ部門主演男優賞に輝いた。

『POSE』と同様に画期的なシリーズになりそうな『81 Words』に出演するキャストなどが決まり次第、続報をお伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『POSE』シーズン2 (C) 2019 FX Productions, LLC. All rights reserved.