裏口入学問題の『フラーハウス』ロリ・ロックリン、60日だけ収監か?

大学の裏口入学問題で起訴された、人気ファミリードラマ『フルハウス』とその続編『フラーハウス』のベッキー役で知られるロリ・ロックリン。以前、この事件で50年の懲役を課される可能性があると言われていたが、どうやら大幅に短い刑期で済むようだ。米Deadlineが報じている。

同スキャンダルは、ロリやフェリシティ・ハフマン(『デスパレートな妻たち』)をはじめとする著名人やセレブ約50人が、ウィリアム・シンガー被告が運営する偽の慈善団体に謝礼金を支払うことで、米大学進学適性試験であるSATやACTでの替え玉受験などの不正を行い、子どもたちをスタンフォード大学やイエール大学といった名門校に入学させていた事件だ。ロリと夫でファッションデザイナーのモッシモ・ジャヌリは、娘のイザベラとオリヴィアのために、合計50万ドル(約5400万円)をシンガーに支払ってボート部のスカウトと偽り、南カリフォルニア大学に入学させた容疑をかけられていた。

先に同様の罪で有罪を認めたフェリシティは、すでに昨年10月に2週間の服役のほか、1年間の保護観察処分と3万ドル(約320万円)の罰金、250時間の社会奉仕活動が課せられ、現在はすでに出所している。だが、ロリと夫は事件発覚当初から一貫して無罪を主張しており、有罪を認めないことと、余罪も加わって最長50年の懲役刑を課される可能性があると見られていた。

しかし、今年5月にロリたちはそれまで主張を一転、有罪であることを認めた。その結果、この度明らかにされたマサチューセッツ州弁護のメモによると、検事側が現在要求している処分は、ロリには2ヵ月の禁固刑と15万ドル(約1600万円)の罰金、および100時間の社会奉仕活動。夫のモッシモにはより厳しく、5ヵ月の禁固刑と25万ドル(約2700万円)の罰金、および250時間の社会奉仕活動と言われている。

夫妻は、8月21日(金)にボストン米国連邦地方裁判所のナサニエル・ゴートン判事の前で別々に判決が下されることになっている。もし収監される場合は、フェリシティと同様にカリフォルニアの刑務所に服役予定。ロリは言われている通りの判決となれば、先に有罪を認めていたフェリシティの2週間よりはるかに長い2ヵ月間の服役となるわけだが、それでも初犯であり、また今は新型コロナウイルス(COVID-19)感染の懸念から、非暴力的な犯罪の場合は刑務所でなく自宅で隔離という可能性もある。

ロリの犯罪に関して、FBIは以下のように述べている。「ロリ・ロックリンは主犯格ではなかったが、夫と完全に共謀していた。2番目の娘のケースでもシンガーに謝礼金を払い、自分たちの詐欺がバレないように、高校にいる正規の大学カウンセラーに対して大学進学に関して多くは語らないように娘自身にアドバイスもしていた」と説明。一方で夫にはより多くの責任があると指摘している。

連邦検事局は、現時点ではこの件についてコメントを発表していない。また、ロリたちの代理人も公式なコメントを述べていないが、判決の後にまた何らかの動きがあると見られる。(海外ドラマNAVI)

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ロリ・ロックリン(DeadlineのTwitterより)