オスカー女優レイチェル・ワイズ、Amazonドラマで一人二役に挑戦!

2005年の映画『ナイロビの蜂』でアカデミー賞助演女優賞に輝いたレイチェル・ワイズが、1988年のサスペンス映画『戦慄の絆』のドラマ版で主演・製作を兼ねることが明らかになった。米Varietyほかが報じている。

元となる映画版は、鬼才デヴィッド・クローネンバーグ(『ザ・フライ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』)が監督・脚本・製作を務めた心理サスペンス。カナダのトロントで産婦人科医として勤める一卵性双生児のエリオットとビヴァリーは、幼い頃から何でも通じ合える兄弟。だが、一人の女性との出会いをきっかけに、二人のアンデンティティが崩壊していく...というストーリー。

映画版では、ジェレミー・アイアンズ(『ウォッチメン』)が同じ女性との関係を始める主人公の双子を一人二役で演じていた。今回Amazonが手掛けるドラマ版では主人公は女性になり、レイチェルが演じる。彼女が扮する双子は、ドラッグも恋人も共有し、女性の最新の医療をもたらすために努力しているキャラクターだという。

AmazonスタジオのCOOでドラマ部門の共同責任者であるアルバート・チェンは、この作品について以下のように述べた。「今の時代において最も完成され、多才な女優の一人であるレイチェル・ワイズは、冷酷でひねくれた双子たちを演じ、全世界のAmazon Prime Videoの視聴者を魅了することでしょう。この時代に合った最新版の『戦慄の絆』は、医学、強迫観念、そして人の精神状態のダークサイドを追求しており、Amazonオリジナルシリーズのラインナップをより魅力的にしてくれるはずです」

この映画のドラマ化を思い立ったのは実はレイチェルで、映画版のファンだった彼女がアンナプルナ・テレビジョンにアイデアを持ち込んだという。米Huluの『ふつうの人々』でエミー賞にノミネートされているアリス・バーチが脚本を手掛ける。レイチェルは「アンナプルナとAmazonという素晴らしいパートナーに恵まれて本当にとても幸運ですし、比類なき才能の持ち主であるアリス・バーチと一緒に仕事ができることにワクワクしています。彼らと一緒にこの旅路に出るのが待ちきれません」と述べている。

これが、レイチェルにとって初のドラマシリーズレギュラー出演となる。英国ロンドン出身の彼女は、キャリア初期の1990年代前半に英国ミステリードラマの『主任警部モース』でゲストを務めたり、英BBCのミニシリーズ『赤と黒』でユアン・マクレガーと共演したものの、その後はずっと映画界で活動してきた。前述の『ナイロビの蜂』に続き、2018年の『女王陛下のお気に入り』で再びアカデミー賞にノミネート。そのほかの出演作は、『コンスタンティン』『アバウト・ア・ボーイ』『輝きの海』『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』『ハムナプトラ』シリーズなど。最新作として、マーベル映画『ブラック・ウィドウ』が待機している。(海外ドラマNAVI)

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ドラマ本編はこういうイメージ?(レイチェル・ワイズ)
(C)Tom Rose/Famous