英ダーク・スリラードラマ『Utopia -ユートピア-』をAmazonがリメイクした『ユートピア ~悪のウイルス~』が、シーズン1で打ち切られたことが明らかとなった。英Digital Spyが報じている。
オリジナル版は、2013年から英Channel 4にて2シーズンにわたり放送されたシリーズ。カルト系コミックス「The Utopia Experiments」に心酔する5人組が、現実で起きているウイルス蔓延や大災害を予言するコミックスに続編の原稿が存在することを知ったばかりに、闇の組織に命を狙われてしまう――。
リメイク版は、オリジナルの世界観を踏襲しながらも独自にストーリーを展開し、新型コロナウイルスのパンデミックが世界中を襲った後となる、10月30日より配信開始され、怖いほどタイムリーな到着となった。
しかし、リメイク版の評価はかんばしくなかった模様で、Amazonはシーズン1で打ち切ることを決定。もともと、米HBOで米版リメイクの企画が浮上した際には、鬼才デヴィッド・フィンチャー(『セブン』『マインド・ハンター』)がメガホンを取るとも報じられたが、監督とHBOが製作予算について決裂。打ち切りに至った詳しい理由は明かされていない。
その結果、フィンチャーとサスペンス映画『ゴーン・ガール』でタッグを組み、原作も手掛けたギリアン・フリンがクリエイターを務めることで、Amazonにてリメイク版の製作が始動した。
以前のインタビューでフリンはオリジナルと米版リメイクの違いついて、「非常にイギリス的な作品ですが脚色は可能です。英版シリーズは、とてもポップでビジュアルが美しいですよね。それは、グラフィック・ノベルのアイティアからヒントを得ていると思います。私のコンセプトは作品をアメリカナイズして、あらゆる形でアメリカ人が具体的に共鳴できると思う要素を扱うだけでなく、荒々しくダーティで、真実味があるシリーズにすることです」と、リメイク版に掛ける意気込みを語っていた。
『ユートピア ~悪のウイルス~』には、コミックス「Utopia」に入れ込むオタクグループのメンバー、ウィルソン役でデスミン・ボルヘス(『プライベート・ライフ』)、イアン役でダン・バード(『クーガータウン』)、ベッキー役でアシュリー・ラスロップ(『The 100/ハンドレッド』)、サマンサ役でジェシカ・ロース(『ハッピー・デス・デイ』)、グラント役でジャヴォン・"ワナ"・ウォルトン(『EUPHORIA/ユーホリア』)、クリスティー博士役でジョン・キューザック(『ハイ・フィデリティ』)、マイケル・スターン博士役でレイン・ウィルソン(『ジ・オフィス』)が出演している。(海外ドラマNAVI)
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Photo:
Amazon Original『ユートピア ~悪のウイルス~』シーズン1 (C) Elizabeth Morris/Amazon Prime Video