昨年、大学裏口入学問題で起訴され有罪を認めたフェリシティ・ハフマン(『デスパレートな妻たち』)。250時間のコミュニティサービスと14日間の禁錮刑を言い渡されていたが、新作コメディで業界復帰を果たすことが明らかになった。米Deadlineが報じている。
3万ドルの罰金を支払い、監視下の元で1年間を過ごすフェリシティの復帰作は、米ABCの手掛けるコメディ。タイトル未定の本作は、カリフォルニア州サクラメントに実在するマイナーリーグ・トリプルAの野球チーム"リバーキャッツ"のオーナー、スーザン・サヴェージを題材にしたもの。
突然夫を失い、彼が率いていた最愛の野球チームを引き継いだフェリシティ演じる主人公は、ダウン症で野球が大好きな長男(ザック・ゴットセイゲン)をはじめ、職場の家族やサクラメントのコミュニティなどの助けを借りながら、新たな日常を歩むことを余儀なくされていくというストーリーになるそうだ。
『Divorce/ディボース』や『メリーハッピーとんでもホリデー』などの製作総指揮者として知られるアーロン・カプランが、ベッキー・ハートマン・エドワーズ(『スイッチ ~運命のいたずら~』)に声をかけ脚本を依頼、そしてフェリシティに主演を持ちかけそれを受ける形で合意に至ったようだ。フェリシティは主演だけでなく製作総指揮も務める。
フェリシティ出演作として知られる『デスパレートな妻たち』『アメリカン・クライム』などは米ABCが手がけたヒット作で、復帰作もやはり縁のある放送局での作品となったようだ。
このスキャンダルは、著名人やセレブなどの富裕層が、ウィリアム・シンガー被告が運営する偽の慈善団体に謝礼金を支払うことで、米大学進学適性試験であるSATやACTでの替え玉受験などの不正を行い、子どもたちをスタンフォード大学やイエール大学といった名門校に入学させていたという事件。フェリシティは娘ソフィアさんのために1万5000ドル(約160万円)を支払い、SATで不正を行っていた。だが、この事件が明るみに出た後、ソフィアさんは自力で名門カーネギー・メロン大学に入学していた。
服役後、初となる新作コメディ。どのようなスタートを切るかが楽しみだ。(海外ドラマNAVI)
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フェリシティ・ハフマン©NYPW/FAMOUS