カマラ・ハリス上院議員が女性初の次期米副大統領に決まる1世紀半前、米国大統領選に立候補した初の女性を描くミニシリーズ『Woodhull(原題)』で、大ヒット医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』のイジー・スティーヴンス役でブレイクしたキャサリン・ハイグルが主演・製作総指揮を務めることが明らかとなった。米Deadlineが報じている。
『Woodhull』でキャサリンが演じるのは、女性として初めて米大統領選に立候補したヴィクトリア・ウッドハル。1872年に大統領選に立候補したウッドハルは、女性の参政権と男女平等の権利を主張した。彼女と一緒に選挙で闘った副大統領候補は奴隷制度廃止論者のリーダー、フレデリック・ダグラスだった。
ウッドハルは、米国議会で初めて演説を行った初の女性でもあり、妹のテネシーと一緒にウォール街で証券会社を運営。姉妹は株の仲介で得た利益で新聞社を立ち上げたが、著名な牧師の猥褻行為を新聞で暴露したとして大統領選挙の直前に逮捕された。この逮捕とウッドハルの無罪判決により、1873年に議会がコムストック法(反道徳的な使用目的を持つ猥褻文学と文書の取り引きと流通の禁止法)が可決された。
『Woodhull』は、ウッドハルの人生を綴った複数の伝記が下敷きとなる。キャサリンは、フェミニストとして先駆者的な存在だったウッドハルを演じることについて、「実話だとは信じられないようなヴィクトリアの人生を知ったとき、彼女の人生を映像に甦らせることに夢中になり、真剣に取り組みました」と意義込みを語った。
キャサリンは『グレイズ・アナトミー』の出演中も撮影の合間をぬい、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』や『幸せになるための27のドレス』など数多くのロマンチック・コメディ映画に出演。最近は、人気リーガルドラマ『SUITS/スーツ』シーズン8より弁護士サマンサ役でレギュラー出演していた。(海外ドラマNAVI)
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キャサリン・ハイグル (c)NYKC