『トゥームレイダー ファースト・ミッション』のララ・クロフト役や『ジェイソン・ボーン』のヘザー・リー役など多くのヒット映画への出演で知られるスウェーデン出身のアリシア・ヴィカンダー。米HBOで製作予定のリミテッドシリーズで、映画スターを演じることが明らかになった。米TV Lineが報じている。
1996年の映画『イルマ・ヴェップ』のドラマ版となる本作は、『WASP ネットワーク』や『冬時間のパリ』で知られるフランス人のオリヴィエ・アサイヤスが脚本と監督を務め、アリシアは、A24のサム・レヴィンソン(『ユーフォリア/EUPHORIA』)とともに製作総指揮も兼任。
映画版のストーリーは、香港の女優マギーが、新作映画の撮影でパリに行くが、撮影が遅れるなどのトラブルの中で、映画で試着する衣装を着て現地で盗みを働いてしまうというもの。この映画版では、マギー・チャン(『HERO』)が主演しており、今回のドラマ版と同様、アサイヤスが製作総指揮を務めていた。アリシアが主演するこのミニシリーズでは、主人公はミラというアメリカ人女優に変更される。
本作の製作においてHBOプログラミング部上級副社長のフランチェスカ・オルシは、「アリシアとオリヴィエとパートナーを組む機会に恵まれ、私たちはそのチャンスに飛びつきました。オリヴィエは軽快でドラマ性に富んだユニークな物語を語ることに長けており、アリシアは現代において最も多才で有名な俳優の一人です。二人はカルト的名作映画のリメイクに向け、明確なビジョンを持っています」
またアリシアは、「私はオリヴィエと彼の作品に長いこと憧れていました。一緒に仕事ができること、そして彼の素晴らしい名作をさらに広げた世界の一部になれることに、とてもワクワクしています」
また、映画版を担当し、今回自らドラマ版も製作するアサイヤスは、「『イルマ・ヴェップ』をシリーズ化するという素晴らしい機会を与えてくれたアリシア、A24、HBOに感謝の気持ちでいっぱいです。このコメディは、オリジナルの映画版と同じように、全く異なる世界、全く異なる時代で、まだ何年も先のことだと感じているようなこれからの時代の流れを掴もうとするものです」と述べた。
アリシアはこのほかにも、1954年の映画『ダイヤルMを廻せ!』をベースとしたアンソロジーシリーズに出演することも報じられている。(海外ドラマNAVI)
Photo:
アリシア・ヴィキャンデル©Michael Redina