マーガレット・アトウッドの小説「侍女の物語」を原作に、近未来のデストピアな世界を描く米Huluの『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』。2021年に配信開始されるシーズン4と更新されたシーズン5について、クリエイターが言及した。米Hollywood Reporterが報じている。(※本記事はシーズン3までの展開を示唆しておりますのでご注意ください)
世界中で「#MeToo」運動が巻き起こった2017年に、タイムリーに配信開始された『ハンドメイズ・テイル』は常に政治的なメッセージを発してきたが、シーズン4ではどうなのだろうか? その疑問に、クリエイターのブルース・ミラーは新シーズンでは"自由"が焦点となり、いかにして物事が元通りに戻るのか、そして何が新しくなるのかという点もフォーカスされると述べている。それは、新型コロナウイルスによる生活の変化や民主党ジョー・バイデン氏の大統領選の当選で、かつての"ノーマル"な状態へ戻ることを期待している、現在のアメリカにもシンクロしたテーマだと語った。
そして、主人公ジューン(エリザベス・モス)には、過去のシーズンとは異なり大きな変化が訪れるというが、ミラーは何が起きるか予測しない方が良いだろうと勧める。ギレアド共和国の束縛からは解放されたものの逃亡の身となったジューンは、かなり興味深い世界に足を踏み込み、シーズン4ではギレアド傘下にある場所以外が舞台になることもあり、他のシーズンとはかなり違うと明かした。
一方、カナダで逮捕されたフレッド・ウォーターフォード司令官(ジョセフ・ファインズ)と、彼の妻セリーナ・ジョイ(イヴォンヌ・ストラホフスキー)はどうなるのだろうか? 複雑な夫婦関係を築いていた二人は、シーズン4で過去のツケを払うことになり、食物連鎖の頂点にいた二人が窮地に立たされる姿は、嘘や悪行を続けて罪を逃れてきた政治家などが、最後に責任を取らされる現実世界の縮図のようだと、ミラーはコメントしている。
そして、更新されたシーズン5がファイナルになるのかという質問には、様々な点について再検討する地点に来たと感じているという。ミラーは、主演のエリザベスや脚本家チームとシリーズの方向性などについて真剣に話し合っていると言い、シーズン5がファイナルになるかどうかわからないが、現実の変化により物語で描ける世界の可能性も広がったため、これまでの考えを再検討する良い時期だと思うと述べていた。
注目の『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン4は、2021年に米Huluにて配信予定。シーズン1~3はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(c) 2019 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.