Disney+(ディズニープラス)のマーベルドラマ『ワンダヴィジョン』には、これまでマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)で正式には描かれたことがなかった諜報機関「S.W.O.R.D.」が初登場した。その新たな組織がどのように誕生したのか、シリーズ全話でメガホンを取ったマット・シャックマンが説明している。米Comicbook.comが報じた。(※本記事は『ワンダヴィジョン』のネタばれを含みますのでご注意ください)
『ワンダヴィジョン』で初登場した組織S.W.O.R.D.(知覚兵器観察対応局/Sentient Worlds Observation and Response Department)は、宇宙からの脅威を常に監視している諜報機関。同組織は米ABCのマーベルドラマ『エージェント・オブ・シールド』で描かれた国際平和組織S.H.I.E.L.D.を彷彿とさせるが、S.W.O.R.D.は地球外の問題や、"Hex(ヘックス)"のように現実を変える可能性のあるものに対処する。原作コミックスでは「Astonishing X-Men」シリーズで初登場した。
監督のシャックマンは、S.W.O.R.D.を描くにあたっての経緯を語った。「新しい諜報機関を描くのは、非常にエキサイティングな機会だった。私たちはデザインするところから始めた。"現実世界ではどの組織になるだろうか?"と考えて、ケープ・カナベラル(米東部宇宙ロケットセンターの通称)や宇宙機関の歴史を調べ、そういったことがどのように見えて、どんな印象を受けるかも考えた。そして、プロダクション・デザイナーのマーク・ワーシントンとコンセプトデザイナー、ストーリーボード・アーティストと協力してS.W.O.R.Dの世界を築き始めたんだ」
そして、主人公ワンダ・マキシモフが創り上げたシットコムの世界に対し、S.W.O.R.D.がリアルに見えるよう気を配り、映画も参考にしたと続けている。「私たちは、よくできていると思える映画も参考にしたよ。例えば『メッセージ』とかね。その映画で、彼らが宇宙で起こる異常現象を調べるために一時的に構築した基地なんかはすごく参考になった。放射線異常がある場合、まさにS.W.O.R.D.はその問題に対処する相応しい機関で、彼らは他の惑星や非常に困難な地形に入ることに慣れている。従って、私たちが築き上げたポップアップの基地は、既存の放射線学および生物学的な化学反応ユニットがモデルになっているんだ」
MCUでは異例となるシットコムの要素を取り入れた『ワンダヴィジョン』は、3月5日(金)に最終話が配信されたばかり。(海外ドラマNAVI)
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『ワンダヴィジョン』© 2021 Marvel