80年代NYのLGBTQコミュニティを映し出す『POSE』、シーズン3で終了

大人気青春ミュージカルドラマ『Glee/グリー』などを生み出したヒットメーカー、ライアン・マーフィーが手がける米FXの『POSE』が、本国アメリカで5月2日から放送されるシーズン3をもって終了することが発表された。米TV Lineが報じた。

社会的に受け入れられず行き場を失くした若者たちは、母親代わりの"マザー"の元に集まり共同生活を送りながら、"ボール"と呼ばれるテーマに沿ったファッションやヴォーギングと呼ばれるダンスの技を競い合うコンテストに参加していた。きらびやかな"ボール・カルチャー"を通して、当時のLGBTQコミュニティを映し出し、プライドと純愛、そして夢を追いかける彼女たちの姿を描く。

プレイ・テル役のビリー・ポーターは本作でのパフォーマンスが高く評価され、同性愛者であることを公表しているアフリカ系アメリカ人としては初めてエミー賞の主演男優賞(ドラマシリーズ部門)に輝いた。

FXによれば、全7話構成のファイナルシーズンは1994年に舞台を移すとのこと。

シリーズ終了にあたり、マーフィーは「『POSE』は私のキャリアにおけるハイライトの一つになりました」とコメント。

続けて「(共同クリエイターの)スティーヴン・カナルスと私がこの作品のビジョンとアイデアを聞いた当初から情熱的なプロジェクトであり続けました」と振り返りながら、「このドラマは、カメラの前後で歴史を作り、その精神は深く根付いています。(中略)私たちが思い描いた通りに、正確な物語を伝えることができたことは非常に光栄なことで、心から感謝しています。『POSE』の物語は1996年で終わるかもしれませんが、その影響は永遠に続いていくでしょう」と本作の偉業を称賛した。

また、共同クリエイターのカナルスは、今までテレビでは描かれることのなかったカルチャーを通して本当に伝えたかったことは「家族、立ち直る力、愛についての正直な物語」説明。

「それを3シーズン続けられたことは、本当に幸福なことです。『POSE』に命を吹き込むために弛まぬ努力をしてくれた勇敢な作家、キャスト、クルー、プロデューサーに感謝の気持ちでいっぱいですし、見守り続けてくれた視聴者には頭が下がります。そして、私たちを信頼してくれたボールルームコミュニティに、私たちを受け入れてくれた批評家たちに、私の人生を変えてくれたライアン・マーフィー、FX、20thテレビジョンに感謝しています」と感謝の思いを述べた。(海外ドラマNAVI)

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