毎週のように人気作品のリメイク、リブート、リバイバルが報じられており、新設定や新キャストで生まれ変わるものもあれば、続編として新たなスタートを切る場合も。日本でのリリースが楽しみだが、そんな数多くある製作中のシリーズをまとめてご紹介しよう。
後編となる今回、残りの8作品は以下の通り。
<目次>
リブート『天才少年ドギー・ハウザー』Disney+
1989年から1993年まで米ABCで放送されたシットコムの『天才少年ドギー・ハウザー』は、主人公の天才少年外科医に扮したニール・パトリック・ハリス(『ママと恋に落ちるまで』)の人気を不動のものにした。
リブート版『Doogie Kameāloha, M.D.(原題)』では主役が少年から少女に変更され、ハワイで医師として働くアジア系の16歳の少女を描く。今回主人公ラヘラ・「ドギー」・カメアロハに扮するのは、『アンディ・マック』のペイトン・エリザベス・リー。共演はキャスリーン・ローズ・パーキンス(『マット・ルブランの元気か~い?ハリウッド!』)、ジェフリー・ボウヤー=チャップマン(『 UnREAL 』)、他。今年中にストリーミング配信が予定されている。
リブート『クルーレス』Peacock
1995年公開のクラシック学園コメディ『クルーレス』を、米NBCUniversaが展開するストリーミング媒体のPeacockがリブートする。
オリジナルは主演のアリシア・シルヴァーストーンの魅力が全開で、彼女をスターダムに押し上げた記念すべき作品。しかし今回のリブートでは、主人公をアリシアが演じたシェールではなく、彼女のベストフレンドで黒人のディオンヌ(映画ではステイシー・ダッシュが演じている)にすることで、現代風にした企画が進んでいる。
リバイバル『デクスター ~警察官は殺人鬼』Showtime
2006年から2013年まで放送され、昼は警察署の血痕分析官、夜は凶悪犯罪者を葬り去るシリアルキラーのデクスターを描いて人気を博した『デクスター ~警察官は殺人鬼』。しかしその幕切れは、製作側もファンも納得するものではなかった。そのためリブート版は本編から続くシーズン9として、ファンも満足させるものにしたいとしている。
主人公デクスターに扮するマイケル・C・ホール以外のキャストは一新され、ジュリア・ジョーンズ(『マンダロリアン』)、アラーノ・ミラー(『ラビング 愛という名前のふたり』)らが共演する。全10話で撮影は既に始まっており、今年度中の放送を予定している。
リブート『ゴシップ・ガール』HBO Max
マンハッタンに暮らすハイソな高校生を描いた米CWの『ゴシップ・ガール』は、2007年から6シーズン続く人気シリーズとなった。リブート版はオリジナル版が終了してから8年後を舞台に、いかにソーシャルメディアとニューヨークの状況が変わったかが描かれる。
今回の主人公格となるオードリーを演じるのが、エミリー・アリン・リンド(『コード・ブラック 生と死の間で』)。ほかにホイットニー・ピーク(『モリーズ・ゲーム』)、イーライ・ブラウン(『18歳の”やっちまえ”リスト』)らが出演する。撮影は順調に進行中で、全10話から成るシリーズは今年度中にストリーミング配信予定。
リブート/リバイバル『プリティ・リトル・ライアーズ』HBO Max
米ABC Family(後のFreeform)にて、2010年より7シーズンにわたり放送されたガールズ・ミステリードラマ『プリティ・リトル・ライアーズ』は、既にスピンオフ版の『Ravenswood(原題)』が2013年、『Pretty Little Liars: The Perfectionists(原題)』が2019年に製作されている。両シリーズとも、残念ながらシーズン1で打ち切られていた。
『リバーデイル』のクリエイター、ロベルト・アギーレ=サカサがショーランナーを務める新バージョンでは、ミルウッドという架空の町を舞台に、やはり過去の事件に関連して事件に巻き込まれていく4人の少女を中心に描く。キャストは完全に新しい俳優が起用され、今年中に撮影開始を予定している。
リブート『トゥルーブラッド』HBO Max
米HBOにて2008年から7シーズンにわたって放送され、ヴァンパイアと人間の共存社会を官能的に描いてヒットした『トゥルーブラッド』のリブート企画も進んでいる。現在まだ準備段階で、キャスティング等は未定。オリジナル版のクリエイターであるアラン・ボールが再度製作総指揮として参加するが、オリジナル・キャストの復帰の可能性は小さい模様。
リバイバル『iCarly(アイ・カーリー)』Paramount+
ウェブ番組制作をきっかけに成長していく主人公カーリーを描く米ニコロデオンのシットコム『iCarly(アイ・カーリー)』は、2007年から7シーズンにわたって放送され、主演のミランダ・コスグローヴを人気スターにした。
リバイバル版ではミランダに加え、ネイサン・クレス、ジェリー・トレイナーのオリジナル・キャストの復帰は決まっているが、カーリーのベストフレンドだったサム役のジェネット・マッカーディが戻ってくるかどうかの発表がまだないところが、ファンにとっては気になるところ。
リバイバル『リジー&Lizzie』Disney+
2001年から2シーズンにわたり米ディズニーチャンネルで放送された青春コメディドラマ、『リジー&Lizzie』のリバイバル版は、30代を迎えるリジーの現在を描く。
主演のヒラリー・ダフ以外に、共演のアダム・ランバーグ、ハリー・トッド、ロバート・キャラダイン、ジェイク・トーマス等、オリジナル・キャストがカムバックし、撮影も一昨年には既に始まっていた。2話の撮影が終わった後に、30代の大人の女性となったリジーを演じたいヒラリーとディズニー側の意見が衝突。オリジナル・クリエイターのテリー・ミンスキーが降板する事態に発展した。ヒラリーは昨年末、企画は「白紙に戻りました」と残念なコメントをInstagramに発表。撮影途中で企画は水泡に帰した。