1960年代の傑作SFドラマ『スター・トレック』(宇宙大作戦)および劇場版シリーズで、宇宙船USSエンタープライズ号のロシア人航海士パヴェル・チェコフ役を務めた俳優のウォルター・ケーニッヒが逝去した。90歳だった。
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チェコフ役、ウォルター・ケーニッヒが90歳で逝去
所属事務所ギャラクティック・プロダクションズが公式Facebookで明かしたところによると、ウォルターはノースハリウッドの自宅にて、娘や姪に囲まれながら老衰により息を引き取ったという。「ウォルターの遺産はスクリーンの枠をはるかに越えている。数え切れないほどのコンベンション出演やファンとの交流を通じて、出会ったすべての人に優しさ、機知、そして感謝を分かち合ってきた。彼は『スター・トレック』が人々にとって何を意味するのかを理解し、その周りに育まれたコミュニティを心から愛していた」とザッカリーは追悼の意を捧げている。
ジーン・ロッデンベリーが生み出した『スター・トレック』が誕生60周年の節目を迎えるなかでの訃報となった。同作は、時代を先取りした多様性に富んだキャスティングでも知られる。米ソ冷戦の真っただ中だったシーズン2(1967年)で初登場したチェコフは、まさにその象徴的なキャラクターとして知られている。
ダンサーからエンタープライズ号のブリッジへ
1936年9月14日、イリノイ州シカゴに生まれたウォルターは、ダンサーとしての活動を経て演技の世界へと足を踏み入れた。1960年代前半には『コンバット!』『ミスター・ノバック』といった数多くの名作テレビシリーズにゲスト出演を重ねる。
大きな転機となったのが、1967年の『スター・トレック』への抜擢だ。同作の初回放送時は決して高視聴率を誇る番組ではなく、全米プライムタイム年間トップ30入りを果たしたことはなかった。しかし1970年代の再放送によって熱狂的な支持を集め、「トレッキー」と呼ばれる世界中の何千万ものファンを魅了する伝説の作品へと成長していった。1970年代にも『刑事コロンボ』といった人気作に出演しつつ、1979年の劇場版『スター・トレック』で再びエンタープライズ号へと帰還。最新の特撮技術を駆使した同作は、全米オープニング興行収入約1200万ドルという当時の記録を樹立する大ヒットとなり、彼がチェコフ役として出演した劇場版計7作の礎を築いた。
盟友ジョージ・タケイが胸中を吐露
訃報を受け、およそ60年にわたって親交を深めてきたジョージがSNSで追悼文を発表している。
「私の心は重い。我らがパヴェル・チェコフ、ウォルター・ケーニッヒが旅立った。1960年代にエンタープライズ号で出会って以来、60年近くにわたり友人であり続けた。2008年に私が夫のブラッドと結婚した際には、ウォルターが私たちのベストマンを務めてくれた。先月9月14日に彼が90歳の誕生日を迎えた日は、私たち夫婦の18回目の結婚記念日でもあった。彼と同じ大切な記念日を共有できたことを、これからもずっと宝物にするだろう。ウォルターはチェコフ以上の存在だった。脚本家であり、教師であり、思慮深い人物であり、そして忠実な友人であった。長年愛してくれたファンのみなさん、ありがとう。彼もまた、みなさんを愛していた。私の大切な友よ、安らかに。変わらぬ航路を進み続けてほしい」
1979年の劇場版『スター・トレック』はU-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)





