大ヒット犯罪ドラマ『ブレイキング・バッド』の主人公ウォルター・ホワイト役で主演を務めたブライアン・クランストンが、劇中で妻スカイラーを演じたアンナ・ガンに対し、一部のファンから寄せられた性差別的なバッシングについて反論した。
-

『ブレイキング・バッド』ブライアン・クランストンが語るウォルター・ホワイト再演の唯一の条件
ブライアン・クランストンは、ある条件さえ満たされれば、大人気 …
スカイラーへの憎悪は奇妙な現象
事の端端は、ブライアンが『マルコム in the Middle』の共演者フランキー・ムニッズと共にYouTube番組『Hot Ones Versus(原題)』に出演した際のこと。フランキーが「スカイラーを殺してやりたかった。彼女さえいなければ(主人公ウォルトの)人生はずっと楽だったはずだ。彼女は文句ばかり言っていた」と発言。これに対し、ブライアンは驚きを露わにしながら、アンナとそのキャラクターを擁護した。
ブライアンは、ウォルトが家族に無断で姿を消し、妊娠中の妻を放置してメス(覚醒剤)を製造し、死者まで出している状況を指摘。「説明もなく夫がいなくなり、クリスタル・メスを作って人が死んでいる。それなのに、彼女が“嫌な女(ビッチ)”扱いされる。なぜそうなったのか理解できなかった」と語り、クリエイターのヴィンス・ギリガンと共に当時感じていた違和感を振り返った。
アンナは、同作でエミー賞を2度受賞する名演を見せたが、放送当時からキャラクターに対する激しい嫌悪、さらには女優本人に対する殺害予告を含む誹謗中傷にさらされてきた。
シリーズ終了後も、ギリガンはこの現象について言及している。2022年のインタビューで彼は、物語がウォルトの視点で進むため、視聴者の感情が主人公に寄るよう「仕組まれていた」ことを認めた。
「宿敵であるガス(・フリング)でさえ、スカイラーが受けたような敵意は向けられなかった。何年も経った今でも、これは奇妙な現象だと考えている」
アンナ・ガン本人の分析
アンナ自身も、2013年にニューヨーク・タイムズへの寄稿でこの問題に触れている。彼女は、スカイラーへの憎悪は、単なるキャラクターへの不満ではなく、社会が抱く女性や妻に対する固定観念の表れであると分析した。
主人公が「悪」であっても、その邪魔をする存在がより嫌われる構造や典型的な「理想の妻」像ではないキャラクターへの拒絶反応などを指摘している。
『ブレイキング・バッド』はエミー賞を16回受賞した伝説的な作品だが、その裏では、複雑な女性像を受け入れられない視聴者層による、根深い性差別問題が浮き彫りになっていた。
『ブレイキング・バッド』全シーズンは、HuluとNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)


_場面写3.jpg.webp)

