マーク・ハモンは2021年、19シーズンにわたり牽引した『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』を去り、番組はその最大の魅力を失ったかに見えた。しかし、製作総指揮を務めるチャールズ・フロイド・ジョンソンは、マークの降板後にゲイリー・コールが見事にその大役を果たし、ドラマを救ったと称賛している。
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絶対的エースのマーク・ハモン降板後に“宝”となった名優
米Hollywood Reporterの取材に対し、ジョンソンは、マークの降板が番組の終焉を意味するのではないかとクリエイター陣が危惧していた過去を明かした。しかし、その心配はすぐに杞憂へと変わる。
「結局のところ、私たちはゲイリー・コールという宝を掘り当てた」と語る。「多くの名前が候補に挙がっていたが、最終的にゲイリーにオファーを出すと決めた。その際、彼に『新しいギブスになる』という形では提案しなかった。チームに加わるものの、そこに定着するかは分からないキャラクターとして提示したのだ。18シーズンもの間、トップに君臨した人物の跡を継ぐという特大のプレッシャーを、彼が感じずに済むようにするための配慮だった」
こうしてシーズン19からキャストに加わったゲイリーは、主任特別捜査官アルデン・パーカー役を好演。長寿シリーズの熱狂的なファンも、彼がチームに加わって以来、このキャラクターを大いに歓迎している。偉大なるギブスの代役を務めることは決して容易ではなかったが、視聴者はパーカーが率いる新たなチームの姿を喜んで受け入れているのだ。
「父親」から「対等なリーダー」へ:ファンが絶賛するパラダイムシフト
視聴者がゲイリー演じるパーカーをこれほどまでに支持しているのは、彼が現場に新しい風を吹き込んだからに他ならない。米Redditのファンコミュニティでは、そのリーダーシップの違いについて鋭い分析がなされている。
「もう一人のギブスは決して現れないのだから、彼をギブスの劣化コピーにしなかったのは賢明な判断だった。パーカーはよりリラックスしており、チームの面々と対等な立場に立っている」と、あるファンは指摘する。
マーク演じるギブスが、時に恐怖と深い愛情で部下を支配する、絶対的な「父親」のような家長的存在だったのに対し、パーカーは部下と同じ目線に立つ「対等な相棒」としてのリーダーシップを提示した。この決定的なアプローチの違いこそが、視聴者にワンパターンな続編ではなく「まったく新しいNCIS」として新鮮に受け入れられた最大の要因といえる。別のファンもゲイリーはパーカーとして最高だし、『NCIS』にとって素晴らしい新メンバーだと絶賛の声を寄せている。
『NCIS:オリジンズ』との完璧な役割分担
もちろん、ギブスという存在、そしてマークが『NCIS』フランチャイズから完全に消え去ったわけではない。2024年秋に放送が開始され、2026年現在も絶大な人気を誇るスピンオフ前日譚シリーズ『NCIS:オリジンズ』では、若き日のギブスが主人公として描かれている。
マークが本編を降板した真の理由は、自身の年齢やキャリアの整理だったが、このスピンオフで「製作総指揮および現代のギブスとしてのナレーション」という形で復帰を果たしたことは、まさに完璧な着地だった。ファンはギブスの伝説的な過去をタイムラインで堪能し、本編ではパーカー率いる新たなチームの活躍を楽しむという、理想的な棲み分けが完成している。
『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1~22はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)





