『グッド・オーメンズ』や『ドクター・フー』で知られるデヴィッド・テナントを父に持つ俳優のタイ・テナント。ロンドンで開催されたBFIフレア(ロンドンLGBTQIA+映画祭)にてAttitude誌の独占取材に応じたタイは、父のアライ(理解者・支援者)としての活動を称賛するとともに、自身が主演を務めたクィア・ショート・スリラー『Every Time I See a Yellow Car(原題)』への想いを語った。
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タイ・テナント、復讐の混沌へと転落する難役への挑戦
本作でタイが演じるのは、幼少期の悲劇と直近に受けた暴行のトラウマに苛まれる青年オリーだ。物語は、兄リアム(サム・ブキャナン)と共に、二人が復讐という名の混沌へと飲み込まれていく様を描き出す。タイは自身のキャラクターについて、過酷な試練によって心に傷を負い、「内気で、自分自身を見つけようともがいている状態」だと分析する。「それこそが、取り組む上で最も困難なことだった」とタイが振り返る通り、本作では痛切なまでにリアルなクィア・ストーリーテリングが求められた。
劇中、オリーが解放や自由を感じる瞬間はあるものの、タイはそれを「どこか栄養失調気味で、満たされないもの」と表現する。特に、あるクラブシーンの撮影は彼にとって大きな課題となった。
「僕自身もゲイバーに行くことはあるけど、僕はストレートなんだ。だから、当事者としての感覚を持ち合わせ、それを表現すること……それこそが最大の挑戦だった」と吐露。実体験がない中で、いかにして最も真実味のある方法で役を体現できるか。その葛藤は、役に対する彼の誠実さの表れでもある。
父デヴィッド・テナントから受け継いだアライシップ
当初は自身が適任か確信が持てなかったというタイだが、撮影セットのゲイバーでプロのダンサーたちと時間を共にする中で、その空間を本当に心地よく感じたという。
その安心感の根底にあるのは、間違いなく家族の影響だ。父デヴィッドと母ジョージア・テナントは、長年にわたりLGBTQコミュニティへの揺るぎない支持を表明してきた。特にデヴィッドは、トランス旗のカラーをあしらったバッジを着用して公の場に現れるなど、慈善団体のために多額の寄付を集めてきた実績がある。
タイは、有名人という立場にありながら周囲の目を恐れず、勇敢に意見を述べる父を本当に素晴らしいと称える。しかし同時に、こうも付け加えた。「僕は彼をデヴィッド・テナントとしては見ていない。彼は僕の父だからね。(彼のアライシップは)見せかけではなく、人間性がそのまま表れたものなんだ」
「なぜバッシングが起きるのか理解できない」社会への違和感
現在の社会状況に対し、タイは率直な違和感を口にする。「僕の考えは常に“自分のやりたいことをやればいい、ただ他人の邪魔をしなければいい”というもの。人々が自分らしくいられない状況には、本当にがっかりする」
家族や友人にLGBTQコミュニティのメンバーがいるタイにとって、クィアな空間は日常の一部だ。「そこには純粋な美しさがあると思う。なぜこれほどまでに激しいバッシングが起きるのか理解できない」と語る彼の言葉には、次世代のアライとしての強い意志が宿っていた。
デヴィッドとタイが親子共演を果たした『グッド・オーメンズ』はPrime Videoで独占配信中。最終話(シーズン3)は5月13日より独占配信スタート予定。(海外ドラマNAVI)
参考元:Attitude





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