Netflixドラマ『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』は独特の世界観が話題を呼んだシリーズだが、本作が最初から最後まで完璧な理由について、米Screen Rantが論じているので紹介しよう。
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『ロシアン・ドール』シーズン2、世界観はデヴィッド・リンチがヒントに
この春からシーズン2の配信がスタートしたNetflixオリジ …
既存のタイムトラベル作品との差別化に成功
タイムトラベル作品は設定の面白さと物語の整合性のバランスが重要となるジャンルだが、NetflixにはSFスリラー『トラベラーズ』やミステリー要素の強い『ダーク』など、その難題を見事に成立させた作品がそろっている。その中でも特に際立っているのが、2019年に配信された『ロシアン・ドール』だ。
物語は、ナディア(ナターシャ・リオン)が36歳の誕生日パーティーの夜に何度も死亡し、同じ時間を繰り返すタイムループに閉じ込められるところから始まる。シーズン1では彼女が、なぜ自分がこの現象に巻き込まれているのかを探る調査が中心となり、同じ夜を繰り返さないための突破口を模索していく展開が描かれる。
本作の特徴は、タイムループというSF設定をミステリーとして扱いながらも、コメディドラマとしての軽快さを失っていない点にある。物語が進むにつれて、タイムループにはさらなる概念や仕組みが加わり、ナディア以外にも現象に関わる人物が存在する可能性が示唆される。同じ夜を繰り返す中で、彼女が下す選択や新たに得る情報は脱出への重要な鍵となり、単なる反復構造に終わらないドラマ性を生み出している。
本作が特に優れている理由は、映画『恋はデジャ・ブ』を思わせる単純なタイムループ設定を、物語の進行とともに大胆に拡張していく点にある。特にシーズン2では、シーズン1とは大きく異なる時間移動のアプローチを採用し、シリーズのコンセプトをさらに深化させた。この変化によって作品は既存のタイムトラベル作品との差別化に成功している。
本シリーズはNetflixで2シーズンが制作され、シーズン2は2022年に配信された。クリエイターのナターシャ・リオン、レスリー・ヘッドランド、エイミー・ポーラーはシーズン3への意欲を示しているものの、現時点で正式発表はない。しかし2シーズンだけでも十分完成度が高く、ジャンルの枠に収まらない斬新な語り口とキャラクター描写によって強い印象を残している。
『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』シーズン1~2はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)



