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『ナイト・マネジャー』シーズン2、10年待つ価値があったのか?【レビュー】

2026年1月16日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

ナイト・マネジャー

ジョン・ル・カレの傑作スパイ小説を実写化し、世界中で熱狂を巻き起こした『ナイト・マネジャー』。あれから10年、トム・ヒドルストン演じるジョナサン・パインが帰ってきた。

しかし、Amazon Prime Videoで始動したシーズン2は、前作の輝きを取り戻せているだろうか。Varietyに掲載されたレビューを一部抜粋して紹介しよう。

ナイト・マネジャー
10年ぶりの『ナイト・マネジャー』についてトム・ヒドルストンが語る

ジョン・ル・カレの小説を原作にシリーズ化したクライム・ミステ …

原作の「その後」を描くシーズン2、舞台はコロンビアへ

シーズン1当時は、トム・ヒドルストン、ヒュー・ローリー、エリザベス・デビッキといった豪華俳優陣が、スイスやマヨルカ島といった絵になるロケーションを舞台に繰り広げるスタイリッシュな世界観が話題を呼んだ。

シーズン2では、原作の結末を越えた完全オリジナルの物語が構築された。今回の物語は前作から9年後、パインはもはやホテルのナイト・マネジャー(夜間支配人)ではない。外務省内の監視部隊「ナイト・アウル」の一員として、かつての宿敵リチャード・ローパーの影に怯えながら、潜伏生活を送っている。そこに現れたのが、ローパーの後継者を自称するコロンビアの武器商人、テディ・ドス・サントス(ディエゴ・カルバ)だ。

しかし全6話を通して観ても、「この物語は本当に続編として語られる必要があったのか」という疑問は拭えない。

ホテルマンではなくなったパイン、その魅力は

主演トムは相変わらずエレガントだが、今作のパインは洗練されているというより、陰鬱で精彩を欠く。変装と潜入に長けた彼の無個性さは、スパイとしては強みだが、主人公としては皮肉にも印象に残りにくい。シーズン1で重要なフックとなっていた「ホテル」という職業設定は失われ、物語の個性も薄まった印象だ。

新たな恋人ロクサーナ(カミラ・モローネ)や、冷徹な上司メイラ(インディラ・ヴァルマ)といったキャラクターは登場するものの、いずれも物語を押し上げる存在にはなりきれない。悪役テディを演じるディエゴのカリスマ性は、前作のヒュー・ローリーに劣らぬ輝きを放っている。しかし、それだけで10年という長い空白を埋めるには不十分だ。

物語の後半、シーズン1との繋がりを持たせるために「後付け」のような設定変更が行われ、物語は多少の盛り上がりを見せる。しかし、展開としては遅すぎた感が否めない。

シーズン1は、その完結した美しさゆえに評価された。無理にル・カレ作品の象徴的キャラクターである「ジョージ・スマイリー」のようなシリーズ化を目指すよりも、ル・カレの別の物語を映像化するか、全く新しい設定で始めるべきだったのではないか。

とはいえ、すでにシーズン3の制作も発表されている。今作の衝撃的なクリフハンガーが次章でどう回収されるのか注目だ。

『ナイト・マネジャー』 シーズン2は、1月11日(日)よりPrime Videoで独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ナイト・マネジャー』 シーズン2 2026年1月11日(日)よりPrime Videoで独占配信開始 © Amazon MGM Studios

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海外ドラマNAVI編集部

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