海外ドラマの忘れられない三角関係【5選】

物語を盛り上げる要素として「三角関係」は欠かせないが、米Entertainment Weeklyが「忘れられない三角関係」を描いた海外ドラマを選出しているので、そのうち5作品を紹介したい。

忘れられない三角関係を描いた海外ドラマ 5選

『私たちの青い夏』（ベリー、コンラッド、ジェレマイア）

人気ヤングアダルト小説をもとにした『私たちの青い夏』は、主人公ベリーが、内向的なコンラッド＆人気者のジェレマイアという幼なじみのイケメン兄弟と三角関係を繰り広げる青春ドラマ。幼少期の淡い恋心や初恋、失恋を織り交ぜつつ、何年にもわたる夏の休暇を通して登場人物たちの関係性が変化していく描写が魅力となっている。ファンはTikTokやXで熱心に議論して盛り上がりを見せている。原作者兼クリエイターのジェニー・ハンによれば、9月にリリースとなるシリーズ最終回では満足のいく結末を迎えるが、誰かが失恋する展開は避けられないという。

『LOST』（ケイト、ジャック、ソーヤー）

謎めいた島を舞台にした『LOST』で、ケイトは責任感が強く思いやりのある医師ジャックと、過去に複雑な事情を抱える詐欺師ソーヤーの間で心が揺れていた。シーズンが進むにつれ、ジュリエットという新キャラクターが加わり三角関係は四角関係に発展、さらに複雑さが増していった。彼らの絡み合う関係は、かなり毒性のある恋愛模様を生み、多くのファンから「典型的な三角関係の枠を超えすぎた」との声も上がっていたほど。それでも、ソーヤーが二人の女性と繰り広げた関係こそが、番組の中で特に印象的な瞬間を生み出したと言えるだろう。彼はそれだけ魅力的な人物だったのだ。

『ドーソンズ・クリーク』（ドーソン、ジョーイ、ペイシー）

当時の若手スターが集結した『ドーソンズ・クリーク』は、史上最も忘れがたい三角関係の一つを描いた作品だ。ジョーイと幼なじみドーソンとの甘く切ない成長物語として始まったが、ドーソンの皮肉屋の親友ペイシーが予期せずジョーイの心を射止める本命候補として浮上することで、物語は大きな転機を迎えた。当初はジョーイとドーソンが最終的に結ばれるように見えたが、シーズンを重ねるにつれ、ジョーイは別の道へと進み始める。ジョーイとペイシーの化学反応があまりにも強かったため、クリエイターのケヴィン・ウィリアムソンはシリーズ最終回を改稿し、二人の恋が報われる形にしたそうだ。ティーン向けソープドラマの黄金期を代表する作品として、『ドーソンズ・クリーク』の太陽にジリジリと照らされるようなロマンスは、永遠に記憶に残るものとなった。

『ヴァンパイア・ダイアリーズ』（エレナ、デイモン、ステファン）

ケヴィン・ウィリアムソンが『ドーソンズ・クリーク』に続いて手掛けた『ヴァンパイア・ダイアリーズ』の主人公エレナは、美しいヴァンパイアの兄弟――心優しい弟ステファンと、危険で魅力的な兄デイモン――の間で心が揺れ動く。デイモンの存在により本作はドラマ史上最も熱狂的な三角関係の一つを生み出し、ファンは瞬く間にステファン派かデイモン派かで分かれ、ソーシャルメディアやファンサイトで熱い応援合戦を繰り広げた。

『スキャンダル　託された秘密』(オリヴィア、ジェイク、フィッツ）

『スキャンダル 託された秘密』を観たことがあるなら、オリヴィアの複雑な恋愛模様について、熱心にジェイクを応援した人もいれば、フィッツに忠誠を誓った人もいるだろう。米国では6月にNetflixで全7シーズンが配信開始となったことを受け、ジェイクかフィッツかという論争が再燃。この三角関係はファンダムを二分し、今も熱い議論を呼んでいる。主演のケリー・ワシントンは、過去のインタビューでオリヴィアのジレンマについて、「彼女は間違いなく、まったく異なる理由と形で二人に惹かれているように思います。二人は彼女のまったく異なる側面を引き出すからです」と分析していた。

『私たちの青い夏』シーズン3はAmazon Prime Video（アマゾンプライム）にて毎週水曜日に新しいエピソードが到着する。シリーズフィナーレは9月17日（水）にリリース予定。（海外ドラマNAVI）

参考元：米Entertainment Weekly