『私たちの青い夏』の嫌われキャラ？あのキャストが語る

シーズン3で完結するAmazon Prime Videoの人気ドラマ『私たちの青い夏』に出演する俳優が、自分の演じるキャラクターが一部の視聴者から好かれていないことについて語った。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

Amazonが啓発も「あまりうまくいっていない」

そう語ったのは、ジェレマイア・フィッシャーを演じるギャヴィン・カサレーニョ。『私たちの青い夏』は、ヒロインのベリーが、毎年夏を一緒に過ごすフィッシャー家の兄弟、幼なじみのコンラッドとジェレマイアの間で揺れ動くラブロマンスだ。コンラッドとジェレマイアはタイプが異なるもののどちらも魅力的なキャラクターなのだが、ジェレマイアはベリーと付き合うようになったことで、コンラッド派のファンなどから嫌われているようだ。

ギャヴィンは米New York Timesのインタビューで、ジェレマイアが視聴者だけでなく、「チーム・コンラッド」を自称するソーシャルメディアアカウントからも嫌われていることを振り返った。

恐らくネット上で一番嫌われているボーイフレンドを演じるのはどんな気分かと聞かれたギャヴィンは、「確かに世間ではジェレマイアを嫌う傾向がありますね。でも、私はもうInstagramをチェックしていないので、実際にはあまり批判を目にしていません。私が見るのは、姉が送ってくる面白いミームだけです。このドラマはあくまでもフィクションであり、ジェレマイアは私自身ではないということを理解し認識することが重要だと思います」と答えた。

実は、シーズン3配信開始に先立ち、番組公式SNSアカウントは啓発メッセージを投稿していた。本作に関するヘイトスピーチ・いじめ・キャストやスタッフへの攻撃などに対しては「ゼロ・トレランス方針（規則違反の場合には厳重な罰則もあり得る）」で臨むこと、つまりは規律違反に寛容な姿勢で望まないことを示したのだ。

PSA for the Summer community 🚨 pic.twitter.com/qTm8IlIFsN

— The Summer I Turned Pretty (@thesummeritp) July 14, 2025

このことに対し、ギャヴィンは「こんなこと（公式による啓発）が起きるほどに感情的な批判に耐えられる人間は、この世に一人もいないと思います。だからこそ、Amazonが介入して“いじめはダメだ”としっかり対応したのは評価できます。とはいえ、あまりうまくいっていないようにも見えますが」と述べた。

本作のファンは、兄弟のどちらを応援するかで意見が分かれていたが、今シーズンはジェレマイア派が苦戦を強いられている。プレイボーイのジェレマイアはあらゆるジョークやミームの的となっているのだ。ダンスの腕前をからかうにせよ、嘘を暴くにせよ、結婚式のケーキへの愚痴をTikTokでバズるサウンドに変えるにせよ、ファンはジェレマイアを常に笑いのネタにしている。

さいわい、ギャヴィン自身はその状況を気にしていないようだ。「正直なところ、本編をほとんど見ていないんです。出演している側なので、何が起きるかはもう分かっていますから。だから（熱くなっているファンを見て）、“どうして？　これは結局ただの仕事なのに”って感じるんです。素晴らしく夢のような仕事ですが、それでも単なる仕事に変わりないんです」

彼はまた、道で会った人たちから彼らがジェレマイアをいかに嫌いか伝えられることもあるという。そんなファンの行動を「面白いですよね」と評しつつ、彼自身は最初の脚本を読んだ瞬間からこのキャラクターに惹かれていたと明かす。

「“この男（ジェレマイア）はすごく面白そうだな”って思ったんです。まるで太陽の光とゴールデンレトリバーみたいな雰囲気だなと感じました。それに（原作者でクリエイターの）ジェニー・ハンの作品（『好きだった君へ』シリーズ）を以前見ていて、これは参加すべき素晴らしいプロジェクトだと感じたんです。その判断は間違っていなかったと言えます」

『私たちの青い夏』シーズン3はAmazon Prime Video（アマゾンプライム）にて毎週水曜日に新しいエピソードが到着。シリーズフィナーレは9月17日（水）にリリース予定だ。（海外ドラマNAVI）

参考元：米Deadline、米Entertainment Weekly