大人気シリーズの最新作、『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』のシーズン3が、ついにParamount+で配信開始となった。本作で若き日のジェームズ・T・カークを演じ、オリジナル版とは一味違う新たな魅力を放っているのが、俳優ポール・ウェズレイだ。今回は、彼がどのようにして伝説的なキャラクターを再構築したのか、その舞台裏に迫るインタビューをお届けする。
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「あの“ハンマーパンチ”もやるよ!」伝説のアクションは健在?
――オリジナルのカークは、特徴的な戦闘スタイルで知られています。あのクラシックな動きを身につけるための特別なトレーニングは受けましたか? それとも、新しい戦い方を開発する予定でしょうか? 最も重要なことですが、有名な“ハンマーパンチ”は見られますか?
ポール:もちろん、やるよ。良い質問だね。僕はオリジナルシリーズの戦い方に大賛成なんだ。正直に言うと、あのドラマは1960年代に撮影されたもので、今のような高度な編集やスタントは使えなかった。だから、求められればできる限りアナログなやり方で挑むつもり。でも、制作側の意向も重要だよね。スタントチームやショーランナーが「これがベストだ」と考えるやり方に従うよ。
カークのアクロバティックな動きは、あるエピソードでしっかり披露されている。「宇宙冒険の時間」を撮っていたとき、エンタープライズ号が何かに被弾するシーンがあって、カークが椅子から落ちるんだ。その時に、少しだけだけど、あの特徴的な動きを真似してみたんだよ。もしそのエピソードを見返してもらえれば、僕が何を言っているか分かるはず。
――兄役のダン・ジェノーと、本物の兄弟のようなケミストリーを画面で作り上げるために、どのような努力をされましたか?
ポール:正直に言って、運が良かったと思う。ダンは本当に好感の持てる人物で、彼を嫌っているふりをするほうがよほど難しいくらい。彼はユーモアに溢れ、とても優しい人間なんだ。
だから、撮影の合間やセット外で一緒に話していると、自然と仲間意識が芽生え、それがそのまま画面に現れるんだ。これは(スポック役の)イーサン・ペックについても同じで、彼のことも大好きで、僕らはすごく仲の良い友人なんだよ。共演者と上手くいかないのに、画面上では仲が良いふりをしなくてはならないこともある。そんな時、仕事は何倍も難しくなるものだけど、僕らは本当に恵まれていた。
――オリジナル版のカークは、特にスターフリートの規則や歴史に関して、少しオタクっぽい一面があります。あなたのカーク像を構築する上で、その知的な側面を強調する予定はありますか?
ポール:それは最初から僕の解釈だったし、多くの人がそのことについてコメントしてくれた。中には「知的すぎる」「学者っぽすぎる」という人もいたけど、それが僕のアプローチなんだ。僕は、カークは非常に鋭く、本当に賢い人物だと思っている。女性にモテる一面や、マッチョな雰囲気は、その知性に比べたら二次的なものだと考えているよ。
『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン1~3は、Paramount+(パラプラ)で独占配信中。