全世界を熱狂させた大ヒットドラマ『デクスター ～警察官は殺人鬼』の新シリーズ『Dexter: Resurrection（原題）』の配信・放送が本国アメリカでついにスタート。前シリーズで衝撃的な最期を迎えたはずの主人公デクスター・モーガンが、一体どのようにして生き延びたのか、その謎が明かされ、ファンを騒然とさせている。
本記事は『デクスター：ニュー・ブラッド』のネタバレがあるのでご注意ください。
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新たなデクスターの物語が幕を開ける
『Dexter: Resurrection』は、7月11日（金）に米Paramount+で最初の2話が配信され、その2日後の13日（日）には米Showtimeで放送が始まった。まさに世界中のファンが待ち望んだ新章の幕開けというわけだ。
ここで改めて『デクスター』シリーズの概要を振り返っておこう。
主人公のデクスター・モーガン（マイケル・C・ホール）は、マイアミメトロ警察の血痕専門鑑識官としての一面と、法を逃れた凶悪犯をターゲットにする連続殺人鬼という、二つの顔を持つ男だ。幼い頃のトラウマから殺人衝動を抱えるデクスターは、警官だった義父の指導のもと、その衝動を「正義」のために使うことを学ぶ。彼は様々な凶悪犯罪者と対峙し、独自の倫理観で裁きを下していくという斬新なストーリーが大きな魅力である。
新シリーズ『Dexter: Resurrection』は、本家の続編にあたる『デクスター：ニュー・ブラッド』のフィナーレ直後からスタート。『ニュー・ブラッド』は、デクスターが息子ハリソンに胸を撃たれたところで幕を閉じていた。その際、ショーランナーのクライド・フィリップスは「デクスターは死にました」と明言していたが、どうやらそれは冗談（！？）だったようだ。
奇跡の生還を支えたのは「寒さ」！？驚きの理由が明らかに
2024年のサンディエゴ・コミコンで新シリーズの製作が発表された際、主演のマイケル・C・ホールは米Varietyのインタビューに対し、デクスターがどのようにして生き延びたのかという問いかけに「本当に寒かったんです」と冗談めかして答えていた。しかし、この言葉が実際にデクスターの命を救った理由だったのだ。
『Resurrection』の初回は、『ニュー・ブラッド』での展開を振り返った後、大量失血したデクスターが一命を取り留めるところから物語ははじまる。その後、物語は10週間後へと飛ぶが、デクスターは目を覚まさないまま。しかし、彼の意識は、白く天国のような幻想の世界へと移る。そこには『デクスター』シーズン4の最終回で死亡した伝説的な連続殺人犯アーサー・ミッチェル（ジョン・リスゴー）が現れ、デクスターが「俺は死んだのか」と問うと、アーサーはこう答える。「まだだ。だが、大切に思う相手に殺されかけるっていうのも、なかなかこたえるだろう、デクスター？」
目を覚ます前、デクスターは過去の亡霊たちとも再会。まず現れたのは、オリジナルシリーズのシーズン3最終回で彼が手にかけたミゲル（ジミー・スミッツ）。続いて、彼の父ハリー（ジェームズ・レマー）、そして最後に、シーズン2最終回で彼が殺害したドークス（エリック・キング）が登場する。
その後、ついにデクスターは目を覚ます。彼は10週間もの間昏睡状態にあり、一時は生死の境をさまよっていたこと、そして気候のおかげで運良く助かったことを告げられるのだ。医師からは、「運が良かった。0度の寒さの中で撃たれたんですから。冷気と雪のおかげで心拍が遅くなり、出血も抑えられた。もし夏だったら、あなたは助からなかったでしょう」と、まさに“寒さ”が彼の命を救った奇跡の理由が明かされるのだった。
デクスターの新たな物語は、この衝撃的な生還から始まる。彼が再び殺人衝動と向き合い、どのような運命を辿るのか、今後の展開から目が離せない。
『Dexter: Resurrection』は、米Showtimeにて放送中。日本で見られる最新シリーズ『デクスター：ニュー・ブラッド』はHuluにて独占配信中。（海外ドラマNAVI）
参考元：Variety
