シーズン3をもって打ち切りが決定したAmazon Prime Videoのファンタジードラマ『ホイール・オブ・タイム』。この突然のニュースは、世界中のファンに大きな衝撃を与えた。そして、その波紋はキャストにも広がり、製作総指揮と主演を務めたロザムンド・パイクも自身のSNSで心境を吐露している。
ロザムンド・パイクが意味深な投稿で心境を告白
打ち切り発表から3週間後、ロザムンドは自身のInstagramストーリーズに、モイレイン役の衣装写真を再投稿。この写真は以前、衣装デザイナーのシャロン・ギルハムが投稿したものだ。ロザムンドはその写真に「もしかしたら、終わりが近づいていると感じて、苦悩と怒りを空にぶつけたかったのかもしれません」というメッセージを添えた。
この意味深なコメントは、彼女もまた番組の制作陣やファンと同様に、打ち切りのニュースに失望していることを示唆している。ロザムンドの言葉からは、作品への深い愛情と、それが途中で断ち切られることへの悔しさがにじみ出ているかのようだ。
ショーランナーも困惑! 「なぜ打ち切られたのか、私にもわからない」
この騒動に対し、ショーランナーのレイフ・リー・ジャドキンスもInstagramで長文の声明を発表している。
「この1週間、同じ質問を何度も受けました――。なぜ『ホイール・オブ・タイム』は打ち切られたのか? そして実際のところ、私にもわかりません」と、自身も打ち切りの理由を把握していないことを明かした。
さらにジャドキンスは、ファンへの申し訳なさをにじませつつ、以下のように語っている。
「この作品を愛してくれている皆さんに、なぜ終わるのかをはっきりと、わかりやすく説明できればよかったのですが、残念ながらそれができません。言えることは、私たちのドラマの俳優やスタッフは、これまで一緒に仕事をしてきた中で最も才能があり素晴らしい人たちだということです」
「私たちは本当に幸運でした。ファン(さらには批評家にも!笑)に愛されただけでなく、世界中の非常に多くの人々に視聴され、ニールセンのトップ10に約20週間もランクインしました。これは過去10年でごくわずかな番組しか成し遂げていない偉業です」
このコメントからは、作品の成功を誇りに思う一方で、その終焉を受け入れがたいレイフの複雑な胸中がうかがえる。
署名運動は17万件超え! ファンが求める「物語の完結」
キャストや制作陣が困惑と悲しみを表明する中、ファンも黙ってはいなかった。「Save The Wheel of Time」と題された署名運動には、現在までに約17万件もの署名が集まっており、その数は今も増え続けている。
ファンが署名運動を通じて求めているのは、ロバート・ジョーダンの原作小説にまだ残されている映像化されていない物語の完結である。彼らは「この物語は完全に語られるべきだ」と訴え、作品への情熱と完結への強い願いを示している。
『ホイール・オブ・タイム』の打ち切りは、単なる人気ドラマの終了にとどまらず、作品を愛する人々の心に深い傷を残している。果たして、この声はAmazonに届くのだろうか。今後の動向に注目が集まる。
『ホイール・オブ・タイム』全3シーズンは、Prime Videoで独占配信中。(海外ドラマNAVI)