
米国の人気スポーツキャスター、スティーブン・A・スミスは、20シーズン以上続く人気ドラマ『LAW & ORDER』に出演するという、長年抱いてきた夢をついに叶えた。米Varietyが伝えている。
死体役じゃ満足しない?「僕の目標は…」
『LAW & ORDER』の熱狂的なファンであるスミスは、米NBCで5月8日(木)に放送されるシーズン24第21話「Tough Love(原題)」に登場。これまでいくつもの映画やドラマに本人役で出演してきたスミスだが、今回興味深いのは本人役ではなく殺人事件の被害者を演じるという点だ。
このエピソードでは、あるスポーツエージェント(スミス)が刺殺体で発見される。捜査線上には、彼に恨みを抱いていた、あるいは彼の死を望んでいたと思われる人物が多数容疑者として浮上。しかし、証拠はいくつもあるにもかかわらず、事件の決定的な動機が見えてこない。プライス検事(ヒュー・ダンシー)とマルーン検事補(オデリア・ハレヴィ)は、この動機の欠如が裁判で不利に働き、有罪立証が難しくなるのではないかと危機感を募らせる…。
Stephen A. Smith is fulfilling a lifelong dream by being on "Law & Order" on May 8. The twist? He's playing the murder victim.
"Being being on a show as epic as this, you try to bring your A game... I've been a huge fan of the show for many decades." https://t.co/t1sakcosAI
— Variety (@Variety) May 6, 2025
スミス曰く、本作出演のオファーは願ってもないチャンスで、即座に飛びついたそうだ。
「脚本家のパム・ウェクスラーとロサンゼルスでばったり出くわしたんだ。彼女が僕の方にまっすぐ来て、“あなた、『LAW & ORDER』に興味あるかしら?”と言うから、“えっ!? あの『LAW & ORDER』に出られるの!? もちろんだよ、ぜひやらせて!”って答えたよ!」と、興奮冷めやらぬ様子で振り返った。
ちなみに本人役でこそなかったものの、スミスは長年スポーツキャスターとして数多くのスポーツエージェントと実際に関わってきたため、役作りに苦労することはなかったようだ。
「スポーツエージェント役だと聞いた時、得意分野だと思ったよ。僕はこれまでに多くのスポーツエージェントと関わってきたから、彼らがどんなことをどんな風に言い、いつ強気な姿勢を見せ、いつ一歩引くかといった駆け引きはよく知っているつもりだから。何より、『LAW & ORDER』のような歴史ある人気作品に出させてもらうからには、全力を尽くさないといけないんだ。僕は、このドラマの筋金入りのファンだからね」
こうして夢を叶えたスミスだが、単なるゲスト出演では満足しないようだ。
「『LAW & ORDER』に出演することはやりたいことリストの一つだけど、僕の目標は死体役ではなくて、最終的には法廷弁護士として検事の一人と渡り合うことなんだ」と、大きな野望を抱いていることを明かした。
スミスの願いは、あり得ない話ではない。というのも、『LAW & ORDER』シリーズでは、これまで何人もの俳優が異なるキャラクターを演じてきたからだ。例えば、『LAW & ORDER』で歴代2位の出演回数(391話)を誇るアニタ・ヴァン・ビューレン警部補役のS・エパサ・マーカーソンは、もともとシーズン1に誘拐された子どもの母親役で登場。シーズン4からヴァン・ビューレン役に起用されていた。
『LAW & ORDER』はAmazon Prime Videoでレンタル配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Variety