
Netflixの人気SFアンソロジーシリーズ『ブラック・ミラー』が、待望のシーズン7として帰ってきた。今シーズンも、さっそく第一話「普通の人々」の衝撃的な展開が話題となっているが、おすすめの視聴順番とその理由をご紹介しよう。
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『ブラック・ミラー』シーズン7も豪華キャストでお届け
シーズン7も、ウィル・ポールター(『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』)、オークワフィナ(『クレイジー・リッチ!』)、ピーター・キャパルディ(『ドクター・フー』)、ポール・ジアマッティ(『ビリオンズ』)、ラシダ・ジョーンズ(『サニー』)、トレイシー・エリス・ロス(『ブラッキッシュ』)、クリスティン・ミリオティ(『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』)、クリス・オダウド(『ビッグ・ドア・プライズ~人生の可能性、教えます』)、エマ・コリン(『ザ・クラウン』)、ジミ・シンプソン(『ウエストワールド』)、イッサ・レイ(『インセキュア』)といった豪華俳優陣が登場。
さらに本シーズンには、ユーモラスで心温まる展開と、重く心をえぐるようなテーマが共存する、新たなテクノロジーの物語が盛り込まれている。また、過去の人気エピソード「バンダースナッチ」や「宇宙船カリスター号」の続編も含まれており、長年のファンにとっては見逃せない構成となっている。
第一話「普通の人々」からの視聴は避けるべき
シーズン7の第一話「普通の人々」は、Netflixの仕様上、自動的に最初に再生される。しかし、本エピソードからの視聴を始めることは推奨しない。なぜなら、極めて重い内容を扱っており、視聴体験全体に大きな影響を与える可能性があるからだ。
「普通の人々」のあらすじ
妻で教師をしているアマンダ(ラシダ・ジョーンズ)が深刻な病に倒れるが一命を取り留める。夫マイク(クリス・オダウド)が彼女を救うため、新しい医療サブスクリプション「Rivermind」に加入することを決意したからだ。その内容はというと、クラウドに保存された妻の脳の一部にアクセスするというサービスで、このサービスを停止することは、アマンダの死を意味する。
一番手ごろなプランを契約しているがために、アマンダは自分の意思に反して広告を口走るようになり(授業中に突然生徒に向かってコマーシャルを話し始めるといったように)、サービスのアップグレードを強要されるという展開が描かれる。毎月の生活が苦しい夫婦にとって、広告なしのプランを契約するためには、残業や副業をすることが必須となるのだ。妻のために、自分の体を犠牲にしてまでお金を用意しはじめるマイクだがーー。
まさにこのRivermindは、アメリカの医療制度の問題点と、ストリーミングサービスの高額課金構造を組み合わせたディストピア的な未来像を描いており、視聴者に強い衝撃を与える。リアルすぎる内容が不安感を引き起こし、続くエピソード「ベット・ノワール」へと進む気力を奪うほどであると、米Mashableは報告している。
『ブラック・ミラー』シーズン7、おすすめの視聴順
1. 第2話「ベット・ノワール」からスタート
このエピソードは『ブラック・ミラー』らしいひねりと驚きに満ちており、視聴者を物語に引き込むには最適。
2. 第4話「おもちゃの一種」
犯罪ドラマとしての完成度が高く、前シーズンの「ヘンリー湖」よりもさらに深みがある作品。
3.第3話「ホテル・レヴェリー」
エマ・コリンとイッサ・レイが主演。ハリウッドロマンスを描く一話。
4.第5話「ユーロジー」
シーズン7の中でも特に注目すべきエピソードが、ポール・ジアマッティ主演の本エピソードだ。観る者の感情を深く揺さぶる内容となっており、思わず涙を流すことになるかもしれない。視聴の準備が整ったなら、ぜひ挑戦してほしい。
5.第1話「普通の人々」
精神的に覚悟を決めた上で臨むことを推奨するが、その勇気があれば、視聴基盤を再構築する体験になるはず。
6. 第6話「宇宙船カリスター号:インフィニティの中へ」
本作はシーズン4の人気エピソード「宇宙船カリスター号」の前日譚として位置づけられており、宇宙船の乗組員たちが再集結する壮大な90分間の物語が展開される。ユーモアと不気味さが絶妙に融合し、シーズン7のクライマックスにふさわしいスケールとインパクトを誇るエピソード。
Netflixシリーズ『ブラック・ミラー』シーズン7は独占配信中。(海外ドラマNAVI)