アレクサンダー・スカルスガルド主演のSFスリラー『マーダーボット』ファーストルック公開

Apple TV+の新作SFスリラー『Murderbot(原題)』のファーストルックが公開され、アレクサンダー・スカルスガルド(『メディア王 ~華麗なる一族~』)演じる異質な主人公の姿が明らかになった。

 

アンドロイドのユーモアを交えた「成長物語」

『Murderbot』は、ヒューゴー賞受賞作「マーダーボット・ダイアリー」を原作に、ヒュー・グラント主演映画『アバウト・ア・ボーイ』で知られるクリス&ポール・ワイツ兄弟が監督を務める。彼らは脚本・製作も手がけ、原作者のマーサ・ウェルズもコンサルティング・プロデューサーとして制作に関わる。

アレクサンダーは、人間との関わりを極度に嫌う警備アンドロイド役の主人公マーダーボットを演じる。本作は、2023年12月にアレクサンダーが主演・製作を務めることが発表されて以来、続報は少なかったが、今回Vanity Fairによりファーストルック画像が公開され、マーダーボットの姿が明らかとなった。

公開された画像には、アレクサンダー演じるセキュリティアンドロイドが、ノーマ・ドゥメズウェニ(『メイド・フォー・ラブ』)演じるメンサー博士率いる科学者チームを警護する姿が写っている。

また、デヴィッド・ダストマルチャン(『オッペンハイマー』)、サブリナ・ウー(『アボット エレメンタリー』)、タティアナ・ジョーンズ(『フラッシュポイント -特殊機動隊SRU-』)、アクシャイ・カンナ(『クロエ』)、タマラ・ポデンスキー(『アウターレンジ ~領域外~』)といった面々の姿も確認できる。

本作は、“得意だけど大嫌いな仕事”をテーマにしたワークプレイス・コメディの側面も持つという。アレクサンダー演じるマーダーボットは、自らを“モノ”として認識しており、あえて中立的な代名詞を好んで使う。人間の感情に恐怖を覚えつつも、クライアントたちの脆さにはどこか惹かれてしまう。与えられた任務をこなす際には自由意志を隠し、表面上は命令に従うが、内心では“ただ一人で未来のチープなドラマを見て過ごしたい”と願っている存在だ。

ワイツ兄弟は、本作をユーモアを交えた「成長物語」と捉える。過去作『アメリカン・パイ』や『アバウト・ア・ボーイ』からの影響を本作にも注ぎ込んでおり、特にマーダーボットの「ユーモアと自己嫌悪」の描写に反映されているという。マーダーボットは、自身の能力を持て余し、人間嫌いながらも、自身の存在意義や感情について葛藤する。

アレクサンダーは、自身の役柄について「マーダーボットは、人間のことがまったく理解できない。ただの嫌悪ではなく、好奇心が一切ないんだ。人間が混乱の元で、関わりたくないと思っている」と語っている。

『Murderbot』は全10話構成のユーモアあふれるSFスリラーで、2025年5月16日にApple TV+にて配信開始予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:@AppleTV