
全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。「オリジナルドラマ」「非オリジナルドラマ(※放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングを紹介しよう。
配信ランキング(ニールセン調べ)
2025年1月27日(月)から2025年2月2日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『ナイト・エージェント』(Netflix/計20話)...29億2400万分
- 『ザ・リクルート』(Netflix/計14話)...11億9300万分
- 『アメリカン・マンハント:O・J・シンプソン』(Netflix/計4話)...7億2300万分
- 『セヴェランス』(Apple TV+/計12話)...5億5700万分
- 『パラダイス』(Hulu/計3話)...5億5000万分
- 『イカゲーム』(Netflix/計16話)...4億9600万分
- 『ビーストゲーム』(Amazon Prime Video/計8話)...4億6500万分
- 『ランドマン』(Paramount+/計10話)...4億2900万分
- 『The Traitors(原題)』(Peacock/計29話)...4億1100万分
- 『アメリカ、夜明けの刻(とき)』(Netflix/計6話)...3億5400万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『Younger/ライザのサバヨミ大作戦』(Netflix/計84話)...10億3700万分
- 『ブルーイ』(Disney+/計154話)...10億1400万分
- 『ボブズ・バーガーズ』(Hulu/計281話)...8億6600万分
- 『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』(Hulu/Netflix/Paramount+/計478話)...8億1800万分
- 『グレイズ・アナトミー』(Hulu/Netflix/計439話)...7億5400万分
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』(Hulu/Peacock/計564話)...7億1000万分
- 『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』(Max/計281話)...7億100万分
- 『ファミリー・ガイ』(Hulu/計435話)...6億5200万分
- 『デクスター』(Netflix/Paramount+/計96話)...6億4400万分
- 『スポンジ・ボブ』(Paramount+/計292話)...5億9200万分
映画
- 『真心を込めて招待します』(Amazon Prime Video)...8億2700万分
- 『バック・イン・アクション』(Netflix)...5億3200万分
- 『野生の島のロズ』(Peacock)...3億3000万分
- 『モアナと伝説の海』(Disney+)...2億2500万分
- 『HERE 時を越えて』(Netflix)...2億2500万分
- 『ザ・メニュー』(Netflix)...2億1100万分
- 『サタデー・ナイト/NYからライブ!』(Netflix)...1億8500万分
- 『ブリンク・トゥワイス』(Amazon Prime Video)...1億7600万分
- 『スクリーム6』(Netflix/Paramount+)...1億4700万分
- 『ボス・ベイビー』(Netflix)...1億4000万分
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
総合部門トップ1は、2023年のお披露目時にNetflix史上7番目の好成績を残すサプライズヒットとなった『ナイト・エージェント』。1月23日(木)にシーズン2がリリースされ、視聴時間は前週からやや下がったものの(31億1000万分→29億2400万分)、この週も2位以下に倍以上の大差をつけている。
オリジナルドラマ部門で『ナイト・エージェント』に次ぐ2位に輝いたのは『ザ・リクルート』。クリエイターをアレクシ・ホーリー(『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』『ザ・ルーキー』)、主演をノア・センティネオ(『好きだった君へ』シリーズ)が務めるアクションサスペンスドラマは、1月30日(木)にシーズン2がリリース。だが先日、そのシーズン2をもっての打ち切りが決まった。
そのほかには、3位に『アメリカン・マンハント:O・J・シンプソン』、5位に『パラダイス』が新たにランクイン。前者は、O・J・シンプソンの元妻ニコール・ブラウン・シンプソンとロナルド・ゴールドマンが殺された事件を掘り下げるドキュメンタリー。O・J・シンプソンが繰り広げたカーチェイスや公判の様子も詳しく振り返る。後者は、大ヒットドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』のコンビ、ダン・フォーゲルマンとスターリング・K・ブラウンが再タッグを組んだ新作ドラマ。1月26日(日)に第1話が、同月28日(火)に第2・第3話がリリースされるまで内容を徹底して伏せていたことも話題を集めた。新たに入った3作品の代わりに、12月半ばからランクインしていた『ヴァージンリバー』のほか、『愛をこめて、キティより』『オンコール』がトップ10外となった。
非オリジナルドラマ部門のトップは、3週連続で『Younger/ライザのサバヨミ大作戦』。視聴時間(13億4700万分→13億9100万分→10億3700万分)は3週目で3億分以上減ったが、2位の『ブルーイ』(10億1400万分)を僅差でかわした。同部門のドラマ作品としてトップ常連の『グレイズ・アナトミー』は、この週は『Younger』と『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』に抜かれ3番手に。
映画部門では、トップ10のうち7つが入れ替わり。1月30日より配信されたAmazon映画『真心を込めて招待します』が初登場トップに。コミカルな演技に定評のある二人、ウィル・フェレルとリース・ウィザースプーンの共演作で、大事な家族の結婚式が同日同じ場所でダブルブッキングしてしまった二つのファミリーが争う姿を描く。4位の『HERE 時を越えて』は、1994年の名作映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』のトリオ、監督ロバート・ゼメキス×出演トム・ハンクス&ロビン・ライトが30年ぶりに顔を揃えたファンタジー。7位の『サタデー・ナイト/NYからライブ!』は、1975年から続く長寿番組『サタデー・ナイト・ライブ』の第1回放送がいかにして誕生したのかを映し出す。チェヴィー・チェイス、ダン・エイクロイド、アンディ・カウフマンなどのコメディアンが登場し、監督・脚本を担うのは、多くのコメディ作品を手掛けたアイヴァン・ライトマンを父に持つジェイソン・ライトマン。8位の『ブリンク・トゥワイス』は人気女優のゾーイ・クラヴィッツ(『ビッグ・リトル・ライズ』『THE BATMAN-ザ・バットマン-』)が監督・脚本・出演を兼ねたサイコスリラー。キャストには、ゾーイと当時付き合っていたチャニング・テイタムのほか、クリスチャン・スレイター、カイル・マクラクラン、ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジーナ・デイヴィスなどクセの強い顔ぶれが集う。そのほかには、シリーズ7作目の制作が進められている2023年の『スクリーム6』、2022年のホラーコメディ『ザ・メニュー』、2017年のアニメ『ボス・ベイビー』という旧作も新たにトップ10入りを果たした。
(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
Photo:『ザ・リクルート』© Ricardo Hubbs/Netflix