【インタビュー】『パラダイス』カル役ジェームズ・マースデン「このドラマは本質的にサプライズなんだ」

『THIS IS US/ディス・イズ・アス』のクリエイターであるダン・フォーゲルマンが新たに送り出した話題のクライムサスペンス『パラダイス』。シーズン1の最終回配信を前に、メインキャスト3名に直撃インタビューを実施。第二回目となる本日は、カル(大統領)役を演じるジェームズ・マースデンのインタビューを紹介しよう。

 

『パラダイス』でジェームズ・マースデンが演じるのは?

『X-MEN』シリーズや『魔法にかけられて』といった大ヒット映画から、『ウエストワールド』『ジュリー・デューティ ~17日間の陪審員体験~』『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』などの人気ドラマまで、幅広いジャンルで活躍するジェームズ・マースデン。そんな彼が最新作『パラダイス』で演じるのは、カル・ブラッドフォード大統領という重要な役どころだ。

本作のストーリーは、国家最高機密を扱う捜査官ザビエル(スターリング・K・ブラウン)が警護を担当する大統領暗殺事件を軸に展開。マースデン演じるブラッドフォード大統領は、この事件に深く関わるキーパーソンとなる。悲しみを抱えながらも、決定的な瞬間には自らの役割を全うする型破りなキャラクターとして描かれ、物語に緊張感と深みを与える存在となっている。

カル役ジェームズ・マースデンへインタビュー!

――今日はお時間ありがとうございます。そして、おめでとうございます! 素晴らしいドラマですね。

ありがとう! そう言ってもらえてうれしいよ。とても光栄だよ。(このドラマを)とても誇りに思っている。みんなが(作品に対して)本当に良い反応を示してくれるのを見るのはうれしいよ。

――大統領が、ドラマの中で掛ける曲や、番組全般での楽曲についてどのような印象をお持ちですか? その選曲について、発言権はあったのでしょうか?

それらの歌が大好きなんだ。ダン(・フォーゲルマン)と僕は同じぐらいの年だと思う。僕の方が少し年上かもしれないね。でも僕の成長期、高校生の頃に聴いていたのはこういった歌だった。だから、良かったよ。それらの曲とつながりが持てたんだ。

でも、僕にどの曲を選ぶかについての発言権はなかったよ。なぜなら、彼は脚本家であり、脚本に込めたい彼自身の特別な思いが常にあるからね。でも、曲は素晴らしかった。僕はそれら(の歌)に共感することが出来たんだ。よく知っていたから。だから、歌とつながるのは簡単だった。

――カルのテーブルの上にスプリングスティーンの大きなコレクションがありましたね。

そうだね。80年代のスターのものがたくさんあった。ブルース・スプリングスティーンやホワイトスネイク、それにフィル・コリンズもあったと思う。でも、僕もスプリングスティーンのファンなんだ。だから、そういったコレクションがセットにあるのを見ることができて嬉しかったよ。

――もし世界が終わるとして、アルバムを1枚だけ持っていけるとしたら、それはどれになりますでしょうか?

いい質問だね。こういう質問は好きだよ。

アルバムを1枚? どうしよう…。そのアルバム1枚だけ聴くことができるとしたら…。難しい質問だね。アルバム1枚というのは…。困ったな。僕が言いたいのは、他に何を聴きたいのかわからないときにかけるアルバムだね。僕がいつでも聴けるのはマイルス・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」だね。明らかにボーカルは入っていないやつだね。でも、素晴らしい1950年代、60年代のジャズなんだ。彼とビル・エヴァンスとキャノンボール・アダレイとジョン・コルトレーンが一緒に作ったアルバムなんだ。

だから、それがおそらく僕のトップアルバムの一つになると思うけど、他にもあるかな? 多分、ビートルズの『アビー・ロード』だね。そうだね。その二つが僕のチョイスだと思うよ。

――素晴らしいチョイスですね!

ありがとう。

――いつもエキセントリックというか、型破りというか、ユニークなキャラクターを選ぶように思えます。それが、私たちがあなたの作品を本当に好きな理由の一つだと思います。『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』、『魔法にかけられて』、『スモール・アパートメント』といった。あなたが本作、この大統領役に惹かれた理由は何ですか? また、役を選ぶ方法や独自のシステムはあるのでしょうか?

いい質問だね。僕はいつも…、自分の選択において、一つの枠に収まらないようにしているんだ。同じことはしないようにしている。どの役も、僕が前にやったことがあるような役に感じるようにはしたくない。そしてもちろん、仕事をすればするほど、同じことを繰り返したり、前にやったことと似ていると感じたりする可能性は高くなる。だから、僕はいつも好奇心旺盛なんだ。これまであまり演じたことのない役柄や創造的にストーリーラインを掘り下げることに常に意欲的なんだ。

前にも大統領を演じたことはあるけど、まったく違うやり方だった。この役について僕が魅力を感じたのは、アメリカの大統領を演じることになるけど、実際には非常に限られた権限しか持ってないというところにある。その状況を考えれば、彼は非常に欠点のある人間だ。それを僕たちは目にすることになる。それらの欠点が見えるんだ。そして、大統領という非常に高い権力の座にありながら、本当はそこにいたくない人物の人間性に光を当てることができたのは良かったよ。彼は、非常に威圧的な父親によって、政治の世界に押し込められた感じなんだ。そして、そのおかげで、非常に興味深い人物描写ができたと思う。そして、彼が大統領であるというよりも、僕たちみんなと同じように、とても問題を抱えた人間であるのが見えるんだ。彼は、ただ人生を生き抜いて、僕たちみんなが間違いを犯す可能性があるという事実を認識しようとしている。みんな、間違いを犯すよね。そして僕たちは、彼がその現実に屈してあきらめる姿を見るか、あるいは、カルがある選択をするのを見るんだ。「違う人間になりたい、もっといい人間になりたい」となって。僕たちはそれを見ることになる。それは、彼のアーク(成長)でもっと興味深い部分の一つだ。最初はどこかちょっと無愛想だけど、酒飲みで、楽しいことが大好きな彼を見る。とても魅力的だけど、その場所(大統領の立場)にいたくない男みたいなんだ。そして、ゼイビアと出会う。そんな彼らはある意味、ありえないカップルというか、ペアのようなんだ。そして時間が経って、番組を通して、カルが背筋を伸ばし、何かのために立ち上がり始めるのを見るようになる。そして僕は、その大統領の描き方が、本当に面白いと思ったよ。ある意味、今まで見たことのないような描き方なんだ。

――もし、本作の人たちと同じ状況に置かれて、残りの人生をこの空間で暮らさないといけなくなったら、どんなことを最も恋しく感じると思いますか?

そうだね。願わくば、もしそういう状況になったとしても、愛する人たちと一緒にいたいね。僕が大切にする人たちと。一緒に人生を歩んできた人たちと。それは僕の家族だよ。子どもたちや友人たちだ。彼らなしでこのような現実に耐えなければならないとしたら、本当に悲しいと思う。彼らなしでそんな状況になりたいとは思わない。僕はおそらく、地下壕(シェルター)には降りずに残っていると思うな。なぜなら、僕にとって人生とは誰と過ごすかだからね。一緒に思い出を作り、人生を分かち合う仲間こそが、僕にとって最も大切なものなんだ。そして、もし彼らと一緒にいられないなら、最も恋しく思うことだろうね。「彼らが一緒にいてくれたら」となって。

もし、彼らと一緒に過ごせるのであれば、僕は本物の日光が恋しくなるだろうね。海に入ることも恋しく思うね。海や自然が恋しくなるだろう。それは人間として不可欠なものだと思う。僕たちの人生にはそれが必要なんだ。人工的な光の下で、人工的なサンドイッチを食べながら、人工的な生活をするのは…。そうなると、僕は本物の食べ物、本物の日光、本物の海の水を恋しくなると思うな。

――これまでで一番好きなシーンや瞬間はなんですか? 

そうだな。僕は、このドラマの構成が人々を興奮させ続けるのをとても気に入っているよ。

人々の想像力をかきたてるんだ。(作品を見た人たちの)おしゃべりが大好きなんだ。「誰がカルを殺したのか? 次はどんな展開になる?」と、みんなが話したり仮説を立てたりしているのが。僕は、秘密がありつつも、途中で(観客に)ちょっとした満足感を与えてくれる番組が大好きだ。だから、このドラマで一番楽しんでいる要素は、プロットのツイスト(驚き)だと思うよ。大きなサプライズだね。ジェーンの件は大きなサプライズだったと思うし、とても気に入っているよ。

このドラマは本質的にサプライズなんだ。番組のコンセプトが(真実を)明かすことで、大どんでん返しなんだよ。だから、そういうところが僕の好きな部分だね。

――最終回に向けて、精神的にどのような準備をすればよいか、アドバイスをいただけますか?

「(衝撃に備えて)シートベルトを締めて!」って言いたいね。心をオープンにしておくことだね。そして、(展開を)知らなければ知らないほどいいんだ。「そうやって準備してください」って言いたい。それがこのドラマを見る最善の方法なんだ。

ところで、あなたの背景(ズーム上で私の背後の本棚を見て)には僕のお気に入りの本があるね。「The conversations with Billy Wilder」(キャメロン・クロウの本)だよ。

――そうなんですか? ありがとうございます。

それは僕の家のコーヒーテーブルの上にある本なんだ。

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Photo:『パラダイス』 ディズニープラスで独占配信中 © 2025 Disney and its related entities