
『THIS IS US/ディス・イズ・アス』のクリエイターであるダン・フォーゲルマンが新たに送り出した話題のクライムサスペンス『パラダイス』。シーズン1の最終回配信を前に、メインキャスト3名に直撃インタビューを実施。第一回目の今日は本作でのヴィラン(今のところ…)とも言えるサマンサことシナトラを演じるジュリアンヌ・ニコルソンのインタビューをお届けしよう。
毎話、衝撃的な展開の『パラダイス』
すでにシーズン2への更新が決定済みの『パラダイス』の舞台は、世界の著名人が集う高級住宅街。
その平穏を突如として崩したのは、大統領のまさかの暗殺事件だった。国家最高機密情報を扱う捜査官ザビエルは、事件の第一発見者として容疑者にされ、次第に国家を揺るがす陰謀に巻き込まれていく。果たして嘘をついているのは誰なのか? 大統領暗殺の背後に隠された真相とは?
疑惑とサスペンスが交錯する物語は、息もつかせぬ展開で進行する。
シナトラ役ジュリアンヌ・ニコルソンへインタビュー!
――本作のクリエイターであるダン・フォーゲルマンは、どうしてもあなたにこの役を演じてもらいたかったそうですね。そのために、撮影を遅らせたとお聞きしました。シナトラは、恐らくドラマの中で最も複雑なキャラクターでしょう。最初は強くて自信に満ちたCEOだったのが、すべてを失い、まるで自分のコントロールを取り戻そうとしているかのように、この施設の建設に人生を捧げます。どのように彼女の声(思い)を見つけたのですか? また、このキャラクターを作り上げるのに、どのようなチャレンジがありましたか?
まず最初に、彼女についてとても丁寧にまとめてくれてありがとう。そうね。それが私にとってエキサイティングなことでした。ダン・フォーゲルマンはとても素晴らしい脚本家で、複雑なキャラクターを作り出すのがとても上手だと思う。バックストーリー(過去の話)を使ったり、時間を行ったり来たりすることで、彼らがどういう人間なのかを発見する手助けをしてくれる。そして私にとっては、彼女の成人してからの人生を通して演じることができたのはとても魅力的だった。そして、私たちは皆、ある程度そういうものを持っているの。20歳の時にはじめて、興奮と希望に満ちていて、私にはなんでもやれるといった感じ。そしてそれから、人生はその過程で私たちに様々なアイデアをもたらすわ。私の経験が、シナトラが経験したような極端なことでなくて、本当によかったわ! でも、この女性に命を吹き込み、彼女の始まりと終わりを見ることができたのは、本当に光栄なことだった。
あなたの言う通りね。彼女にとってはコントロールが重要なの。そして彼女は、自分の家族、それとパラダイスのコミュニティを守るためなら何でもする必要がある。そして、心の中では恐怖を感じていて、その権力を守るためなら何でもするんだと思うわ。
――シナトラは自分を救世主として見ていると思いますか? それとも、ただベストを尽くそうとしている人だと思いますか?
多分、自分がベストを尽くしていると思っている人として始まったと思う。そして、少し救世主コンプレックスを抱いているように感じるわ。でも、物語が展開していくにつれて、多分、自分自身を違う形で見るようになり、自分が下した決断をより深く理解するようになるの。
――シナトラを演じるにあたり、モデルにした人はいますか?
フォーチュン500の会社(フォーチュン誌が選ぶトップ500の企業)とか、大企業のCEO、特に女性についてたくさん読んだわ。そして、彼らの何人かを読んで、その中から、自分にとって興味深いと思うもの、(この役に)役立つものを選んだりした。でもまた、ダンの脚本を読むことで、彼女がどんな人なのか、どんな経験をしてきたのかを理解できたような気がしたわ。
――ダン・フォーゲルマンと働くうえで一番楽しいことは何ですか?
彼のユーモアのセンスね。そして謙虚さも。彼はとても才能があるのに、そういった(偉そうな)振る舞いはしないの。
――もし、あなたがドラマの人たちと同じ状況に置かれ、一生この空間で暮らさなければならないとしたら、何が一番恋しくなりますか?
海ね。海で泳ぐことね。
――今までのエピソードの中で、お気に入りのシーンや瞬間はなんですか?
特に二つのシーンの撮影が大好きだった。私にとって際立っていたのはジェームズ・マースデンと再び撮影した、二人の最初のシーン。私たちは、20何年か前に『アリー my Love』で共演したの。だから彼との再共演はとても楽しかった。
それは、第2話の、私たちがダボス会議みたいなところにいるときのシーンね。彼が(建物から)出てきて、私に息子のことを聞いてくるの。ジェームズとまた一緒に仕事ができるのは、このキャラクターとしてだけでなく、女優としての私にとっても、とても感動的なことだった。「私はこの人のことは昔から知っている。この人を信頼している。この人が大好きです」となるのは。なので、特に楽しいシーンだったわ。私の初登場シーンは、ドラマ全体をスタートする上で素晴らしい方法だった。
それから、第6話と第7話にかけてスターリングと私のシーンがあるの。そこでは、彼が私の家に来る。私に挑戦してくるの。それは猫とネズミのゲームのような(駆け引きし合う)感じで、“すべてがうまくいかない日”について話すの。それは楽しかったわ。なぜなら、スターリングはとても素晴らしい俳優だから。なので、彼と向かい合うシーンは、本当にエキサイティングで楽しかった。
そして、第4話全体が大好き。第4話が私のお気に入りなの。必ずしも私のシーンではないけど、ビリーのストーリー全体は、視聴者の一人としては、あのストーリーラインが展開していくのを見るのは本当に感動的で、可笑しくて、見ていて辛かったわ。
――最終回に向けて、精神的にどのような心構えが必要か、アドバイスをお願いします。一言でも大丈夫です。ネタバレになるのであまり言えないと思いますが。
そうね、私が言えるのは、大きな疑問が解決されるということ。誰が大統領を殺したのかが。だけど、さらにもっと大きな疑問が生まれるの(笑)
――それは素晴らしいですね。まだ未見の人のために、本作の見どころを教えてください。
登場人物たちとその人間関係に引き込まれると思う。でも、エピソードごとに驚かされるのが楽しいの。それと、作品を見ながらヒントを探すのも楽しいわね。なぜなら、ヒントはそこに入っているから。(ドラマを)見ながら事件を解決できるかもしれない。誰が大統領を殺したのか、あなたには分かるかもしれないわ。
――日本の視聴者への簡単なメッセージをお願いします。
日本の友人の皆さん、シナトラをあまり厳しく評価しないでね。彼女はみんなの面倒を見ようとしているだけなの。そして、日本を訪れるのが待ちきれないわ!
『パラダイス』配信情報
『パラダイス』シーズン1は、Disney+(ディズニープラス)で独占配信中。
(海外ドラマNAVI)
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Photo:『パラダイス』 ディズニープラスで独占配信中 © 2025 Disney and its related entities