米MAX(旧HBO MAX)オリジナルの医療ドラマ『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』にて、主人公マイケル・“ロビー”・ロビナヴィッチ役を演じるノア・ワイリーが、プレスカンファレンスに出席し、自身の代表作のアイコニック的なキャラクター『ER 緊急救命室』ジョン・カーター役との違いについて語った。米Deadlineが報じている。
ジョン・カーターとロビーという二人の医師役
『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』は、アメリカ・ピッツバーグの救命救急センターの一日を舞台に、一話一時間のリアルタイムで医療の最前線を描き出す、本格医療ドラマ。毎回、様々な患者が担ぎ込まれてくる中で、救命医たちが一つでも多くの命を救おうと奔走し、葛藤する姿が映し出されている。
製作総指揮を務めるジョン・ウェルズ、R・スコット・ゲミルと共にプレスカンファレンスに登場したノアは、そこで「自身が長らく演じた『ER』ジョン・カーター役と今回のロビー役とで意識的に違いを見出そうとしているか」という質問に答えた。
「全く異なる演技法だ」と回答したノア。「時間、度合い、要素ごとに重くのしかかってきたものを構築していく作業だ。疲労レベルや整理を必要としながらも、整理できないことを演じながらね」と、今回の役柄に合わせた演技法を語った。
ノア曰く『ザ・ピット』のロビーはは「人生最悪の日を過ごす男の素晴らしい心理テスト」だと例え、「この演技のために、そこに存在しているということが求められ、カーターと似通っている部分や違いを考えたことすらないよ」と答えた。そもそも『ER』時代とは演技の根本的な部分で異なっているようである。
リアリティを徹底的に追求した『ザ・ピット』
また、『ザ・ピット』の注目すべきポイントの一つに、脚本家たちが音楽に頼り切らずに、迫力を高めている点が挙げられる。これについて、製作総指揮の一人であるゲミルは言う。「『ER』の時に音楽を使わずにやり切ったことがあったので、そのようにできることは知っていた」
本作はあくまでも視聴者がまるで実際に救急センターの一日を体験しているかのようなリアリティを追求しているとし、「正直なところ、ERにいるのであれば、悲しい報せを聞いた時に音楽はかからない。なぜなら、そこにバイオリンを持った人なんていないからだ。音楽を聴いた途端に、現実へ押し戻される。音楽がないということはリアリティという面でとても大きな影響を与えている」と語った。
『ER 緊急救命室』でも共に歴史に名を残す傑作を作り上げてきたノア、ウェルズ、ゲミルの三人が手掛ける『ザ・ピット』。そのリアリティ溢れる演出に注目していきたい。
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参考元:Deadline
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