Netflixは、1974年から1983年まで放送された名作ドラマ『大草原の小さな家』の新シリーズを製作すると発表した。原作シリーズが放送されてから40年以上経った今、新たな世代に向けて物語を蘇らせる試みとなる。
動画配信での驚異的な視聴時間がリブートのきっかけに
オリジナル版『大草原の小さな家』は、ローラ・インガルス・ワイルダーの幼いころの体験を綴った「大きな森の小さな家」が原作。本作が描くのは、古き良きアメリカの開拓時代に暮らすインガルス一家が様々な困難を乗り越える姿を通しての、家族愛や人間愛の尊さだ。
1970年代の撮影技術でありながらも壮大なスケールは国内外で高い評価を受けており、エミー賞4部門受賞など華々しい受賞歴を持つ。日本では1975年にNHKで放送されるや否や、年齢を問わず幅広い世代に受け入れられ、不朽の名作として名高い。
2012年と2016年には映画版の企画が持ち上がったが、どちらも実現には至らなかった。今回の発表は、オリジナル版が動画配信サービスPeacockで過去1年間に132億5000万分という驚異的な視聴時間を記録したことを受けてのもの。視聴者の根強い支持と、クラシック作品の現代における価値を改めて認識させる結果となった。
リブート版『大草原の小さな家』を手掛けるのは
新『大草原の小さな家』のショーランナーに抜擢されたのは、『ザ・ボーイズ』や『ヴァンパイア・ダイアリーズ』の脚本家として知られるレベッカ・ソネンシャイン。オリジナルシリーズの製作総指揮エド・フレンドリーの息子であるトリップ・フレンドリーも参加する。
新シリーズの公式の概要は以下の通り。
希望に満ちた家族ドラマであり、壮大な生存物語であり、アメリカ西部の起源譚でもある本作は、ローラ・インガルス・ワイルダーの象徴的な半自伝的「大きな森の小さな家」シリーズの新鮮な翻案として、開拓地を形作った人々の苦闘と勝利を万華鏡のように描き出す。
新作の製作にあたり、Netflixのドラマシリーズ担当副社長は「『大草原の小さな家』は世界中の多くのファンの心と想像力を捉えてきました。この象徴的な物語を新しい視点で描き、希望と楽観主義というその不朽のテーマを共有できることに胸躍らせています。レベッカのビジョンは、この愛される古典の新旧のファンを喜ばせる感動的な深みを持って、見事にバランスを取っています」と声明を発表した。
どのような形で現代によみがえるのか、続報を待ちたい。
オリジナル版『大草原の小さな家』は本日時点で日本では配信されていない。DVDコンプリートBOXは発売中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『大草原の小さな家』(C) 1974 1975 NBC Studios, Inc. All Rights Reserved