『ブレイキング・バッド』実現しなかったウォルターの物語とは？主演ブライアン・クランストンが明かす

2024年11月27日 2024年11月27日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

2000年代を語る上で絶対に外せない傑作ドラマ『ブレイキング・バッド』に主演し、その演技で絶賛されたブライアン・クランストンが、主人公ウォルター・ホワイトの実現しなかった意外な物語を明かしている。

クレイジーなストリッパーと…

『ブレイキング・バッド』は、末期がんを宣告された温厚な化学教師が家族に遺産を遺すため、専門知識を活かしてドラッグを精製し、冷酷な麻薬王へと変貌していく姿が描かれる。

英The Independentのインタビューで、ブライアンが脚本に盛り込まれなかったウォルターに関するアイデアについて語った。「早い段階で、ウォルターが高潔で威厳があり、家族思いで化学の分野で活躍する学識ある化学者から、怒りや恨み、貪欲さや競争心といった感情に満ち、エゴに突き動かされた衝動的な男へと完全なる変貌を遂げるべきだと提案しました。それから、彼がクレイジーなストリッパーと激しい不倫関係になるべきだと思ったんです」

さらにブライアンは、第47代米国大統領に選ばれたドナルド・トランプが関係を持ったとされているストリッパー、ストーミー・ダニエルズの名前を出し、ウォルターが不倫するアイデアについて説明を続けている。

「例えばストーミー・ダニエルズのような人と、意味不明なトンでもないことをするんです。“合点がいかないよね、分かるよ！”とも思いますが、彼が大きな変貌を遂げたあとには、そんな風に暴走することもあるだろうと思ったんです。彼はエゴに溺れていますから。ドナルド・トランプのような奇妙なキャラクターだと言おうとしましたが、もはやそれほど奇妙じゃないですね。今それをやったら、“ああ、ドナルド・トランプみたいだな”と、少し嘲笑的になってしまいますからね」

最終的にブライアンのアイデアは採用されず、劇中でウォルターは誰とも不倫関係にならなかった。いずれにせよ、裏社会でのし上がることに忙しかったウォルターには、他の女性と関係を持つ時間の余裕はなかったのではないだろうか。

『ブレイキング・バッド』全5シーズン、スピンオフシリーズ『ベター・コール・ソウル』全6シーズン、『エルカミーノ：ブレイキング・バッド THE MOVIE』は、Netflixにて配信中。（海外ドラマNAVI）