米HBOにて1998年から2004年にかけて放送され、ニューヨークに暮らす仲良し4人組の恋愛事情を赤裸々に描き、世界中で社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなった『SEX AND THE CITY』(以下『SATC』)。そのシーズン6で、主人公キャリーを酷い形で振ったジャック・バーガー役のロン・リヴィングストンは、放送当時に番組のファンから敵視されて大変な目に遭ったという。米Entertainment Weeklyが伝えた。
ポストイットでの別れ方が酷すぎる!?
キャリーと同じライターとして彼女と知り合い、付き合うようになったバーガーは、シーズン6第6話で「ごめん、無理だ。恨まないで」とだけ綴ったポストイット(付箋紙)を残してキャリーが寝ている間に去り、あっさりと彼女を振って二度と登場しなかった。本来なら、きちんと対面で別れるべきところを、逃げるような形で交際相手と別れたとして、バーガーはファンの中で“最も嫌うべきキャリーの元恋人”として位置づけられてしまったようだ。
もちろん、演じるロンに罪はまったくないが、バーガーのキャラクターと重ね合わされてしまった彼は、街で遭遇したファンに八つ当たりされることが少なくなかったのだとか。
2009年にロンと結婚した女優のローズマリー・デウィット(『ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ』)が、ドリュー・バリモアが司会を務めるトーク番組に出演し、その当時を振り返った。「昔、私たちが交際を始めた頃にニューヨークのウエストビレッジを歩いていると、『SATC』のツアーがあって、ロンが“左へ行って! 左へ!”って私に言うんです。そして私たちは、マグノリア・ベーカリーかどこかに逃げ込まなくちゃいけませんでした。だって女性たちが近づいてきて、彼に向かって怒鳴り散らすからです。“ポストイットで彼女と別れるなんて!”って。分かるでしょ? だから彼は長い間、かなりたくさんの非難を浴びていたんです」
ローズマリーが言及したマグノリア・ベーカリーは、劇中でキャリーたちが足繁く通っていたカップケーキショップだ。この場所も『SATC』の聖地として訪れるファンが多いため、そんな所へ逃げ込んだら、もっと大変なことになっていたかもしれないが……。
ホスト役のドリューは、『SATC』のファンの一人であり、後日譚ドラマ『AND JUST LIKE THAT.../セックス・アンド・ザ・シティ新章』に本人役で出演してもいる。そんな彼女はこのエピソードを聞き、現代ではテキストメールなどを返信せずに、音信不通の“ゴースト”となって関係を自然消滅へ持ち込む人が少なくないとコメントし、曲がりなりにも別れを告げたバーガーに対して当時のファンは厳しすぎたかもしれないと意見している。またドリューは、バーガーとキャリーが別れた責任はキャリー側にもあるとし、彼女には手に負えないところや人を遠ざける部分があると指摘した。
6シーズンにわたって放送された『SATC』に続く後日譚『AND JUST LIKE THAT.../セックス・アンド・ザ・シティ新章』は、2025年に米Maxにてシーズン3が配信予定だ。
『SATC』全シーズン、『AND JUST LIKE THAT...』シーズン1~2はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『SEX AND THE CITY』© 98/04 CBS Paramount International Television