『9-1-1』新スピンオフの舞台はハワイが有力に

米FOXの大ヒットシリーズ『9-1-1:LA救命最前線』のスピンオフとして、ハワイ版が誕生する可能性が出てきたようだ。米Deadlineが報じている。

 

『9-1-1』スピンオフ第二弾の舞台

先月初め、シーズン5で終了するテキサスを舞台にしたスピンオフ『9-1-1:LONE STAR』に続く新作として、アメリカの別の都市を舞台にしたドラマを2025年に誕生させたいとクリエイターのライアン・マーフィーが発言している、と当サイトでもお伝えしていた。

情報筋によれば、その舞台候補にハワイが浮上。水面下で企画が進められているが、正式にゴーサインが出たわけではないそうだ。一時はラスベガスも有力な候補地として考慮されていた。ABCおよびこのドラマシリーズを手がける20th Televisionの代表者はコメントを控えている。

ハワイで制作する大変さも…

『ギリガン君SOS』、二度ドラマ化された『HAWAII FIVE-0』『私立探偵マグナム』、そして『LOST』など多くの象徴的なドラマの舞台となってきたハワイ。しかし、ハワイでの撮影には財政面での課題が伴うため、テレビ制作予算が年々縮小する中、特に地上波の番組には負担が重い高コストの場所になりえる。

ハワイを舞台にしたドラマといえば、3シーズンで打ち切られた『NCIS: ハワイ』。放送のみで平均780万人、マルチプラットフォームで1000万人以上が視聴という、スポーツ以外の番組では第12位の人気作だったのにも関わらず、その打ち切りの原因の一つはコスト面だったのだ。

最近では、米FOXの新作『Rescue:HI-Surf(原題)』を低予算で収まるような方法で制作しているが、出演キャストにスター俳優はいない。本作は、ファースト・レスポンダーを描く救命ドラマで、オアフ島はノースショアの危険な海域を守る任務を負ったライフガード・チームに焦点を当てている。

一方で、ABCの『9-1-1』はアンジェラ・バセット主演で、1話あたり約倍のコストがかかるとされており、ロブ・ロウ主演のスピンオフ『9-1-1: Lone Star』も同様に高額なため、シーズン5で終了することに。『9-1-1』シリーズは、スターキャストと高度な特殊効果を備えた高品質の地上波ドラマとして構想されたため、これをハワイで制作するにはコスト面での大幅な調整が必要になると見られている。

新たな『9-1-1』の舞台がどの都市になるのか、今後も情報が入り次第お伝えしていく。『9-1-1:LA救命最前線』シーズン1~7、『9-1-1:LONE STAR』シーズン1~4はDisney+(ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)

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