『ビートルジュース ビートルジュース』モニカ・ベルッチ演じる全身ツギハギ女・ドロレスに注目!

『チャーリーとチョコレート工場』、『アリス・イン・ワンダーランド』のティム・バートン監督の最新作『ビートルジュース ビートルジュース』(原題:BEETLEJUICE BEETLEJUICE)が大ヒット上映中。

本作で、バートン作品初参加となったモニカ・ベルッチ演じる全身ツギハギ女・ドロレスに注目してみよう。

 

映画『ビートルジュース ビートルジュース』

本作は、ティム・バートンワールドを世に知らしめた原点のひとつとも言える『ビートルジュース』(1988年公開)の35年後を描くホラーコメディ。ディズニースタジオのアニメーターとしてキャリアをスタートさせたバートンは、30歳の若さで『ビートルジュース』を監督し、自身初の全米初登場No.1を獲得。4週連続No.1、11週連続TOP 10入りの大ヒットを記録し、第61回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞。名実ともにハリウッドのヒットメーカーの仲間入りを果たすと、ビートルジュース役のマイケル・キートンと再びタッグを組んだ翌1989年公開の『バットマン』で一気にその名を世界に轟かせた。

キャストは、前作から引き続き主人公・ビートルジュースを演じるマイケル・キートンに加え、キャサリン・オハラがリディアの母親・デリアを演じ、当時16歳だったウィノナ・ライダーが娘を持つ母親になったリディアを演じる。最新作のキャストで最も注目すべきは、リディアの1人娘・アストリッドを演じるジェナ・オルテガ。若干21歳にしてすでに10年以上のキャリアを持つ彼女は、バートン監督が製作総指揮/監督を務めたNetflix『ウェンズデー』のヒロイン・ウェンズデー・アダムスに抜擢されると、ドラマは配信直後から世界的大ヒット。本作では『ウェンズデー』に続き、再びバートン監督とタッグを組み、ハロウィンの夜に死後の世界に囚われてしまう物語のヒロインを演じる。

そして、物語のカギを握るもう1人は、ビートルジュースの元妻・ドロレスを演じるモニカ・ベルッチ。バートン作品初出演にして、バラバラにされた身体をホッチキスで全身を繋ぎ合わせた、まさにティム・バートンワールドを体現したキャラクターを演じる。そのほか、リディアの婚約者・ローリーをジャスティン・セロー、ドロレスとともにビートルジュースを追うウルフをウィレム・デフォーが演じる。

9月6日よりワーナー・ブラザース最大規模のスクリーン数で全米公開を迎え、オープニング興行収入1億ドルを突破する脅威的な大ヒットスタートを記録! ティム・バートン監督史上歴代1位の『アリス・イン・ワンダーランド』に肉薄する歴代2位の記録を樹立することとなった。また、イギリス、オーストラリア、スペインなど40か国でも初登場1位を獲得。そしていよいよ公開を迎えた日本でも洋画初登場No.1を記録、ついに全世界興行4億ドル突破目前となり、“ビートルジュース”旋風が世界を席巻中!

まさにティム・バートンワールド!「壊れた人形のように演じた」

アカデミー賞受賞衣装デザイナーによるドレスと3時間のツギハギメイクで誕生した恐ろしくも美しいドロレスバラバラにされた身体をホッチキスで繋ぎ合わせた《全身ツギハギ》のドロレス。その出立は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のサリーを彷彿とさせ、まさにティム・バートンワールドを体現するキャラクターとなっている。そんなドロレスを演じるのは本作でティム・バートン監督作に初参加となったモニカ・ベルッチ。彼女は「この素晴らしいキャストの一員となり、ティムのファンタスティックで詩的で不思議な世界に入ることができてとても光栄に思っています」と唯一無二のティム・バートンワールドへの参加に喜びの思いを表す。

主人公・ビートルジュースの元妻であり、復讐のためビートルジュースを執念深く追うドロレス。「彼女は怖くもあり、可笑しくもあり、多くの感情がつまっています。私にとってドロレスは、人生のメタファーであると言わざるをえません。なぜなら、私たちは皆、心に傷を負っているからです。彼女は傷だらけなのです。でも彼女は強く、その傷を繋ぎ止めて元に戻るのです」とドロレスの体中にある傷は “心の傷”を表していると分析する。

そんなドロレスが着用するゴージャスな黒いドレスは衣装デザイナーのコリーン・アトウッドによるもの。『シザーハンズ』以来ティム・バートン監督作の衣装を手がけ、そしてアカデミー賞衣装デザイン賞を4度も受賞する彼女が手がけたドレスが、ドロレスをさらに恐ろしくも美しく演出する。「コリーン・アトウッドの創り出すものは見事です。彼女の衣装のおかげで役に入り込むことができました。そしてメイクに毎日、約3時間かかりました。でもその衣装とメイクが、ドロレスの大部分をつくり上げてくれました。この役はボディランゲージがとても重要なので、ちょっとパントマイムをやっているような感じでした。私は壊れた人形のように演じました」とモニカ・ベルッチは語る。

ティム・バートン監督はモニカ・ベルッチについて「ドロレスのキャラクターをつくり始めたときは、このキャラクターのことをうまく理解できていませんでした。しかしモニカ・ベルッチに会うと、イタリアのホラー映画みたいなものをつくってみたいという私の願望が刺激されました。まるでマリオ・バーヴァになったような気分です。そんな映画をつくることが私の夢でした」と彼の夢を実現へと導く、創作意欲を刺激する出会いであったことを告白した。

ティム・バートン監督の《夢》を体現するモニカ・ベルッチ演じる《全身ツギハギ》のドロレスに注目だ。(海外ドラマNAVI)

 

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