英BBCが製作し、“ミステリーの女王”ことアガサ・クリスティーの小説「ゼロ時間へ」をドラマ化する『Towards Zero(原題)』より、場面写真が解禁となった。
「ゼロ時間へ」がついに映像化
1944年に出版された「ゼロ時間へ」は、犯人が殺人の計画を策定する時間から始まり、犯行の瞬間(ゼロ時間)へとさかのぼっていく、独特な叙述法が特徴の小説。
ドラマ版の舞台は、1936年の英国。英テニス界のスター選手であるネヴィル・ストレンジはスキャンダラスな離婚劇を繰り広げた後、元妻オードリーと一緒に懐かしのガルズポイントで夏を過ごすという、意外な決断を下す。そこへネヴィルの再婚相手であるケイも登場したことで、彼らの間で緊張感が高まっていく。
ネヴィルとオードリーの間には未解決の問題が残っているうえ、長く病を患っているトレリシアン夫人や謎めいた紳士の従者、追放されたことを恨むいとこらが集まった邸宅で、殺人事件が起きてしまう。
事件を担当することになったリーチ警部は、新たな殺人が起こる前に犯人を見つけることができるのか?
BBCがシーン画像を公開
BBCが公式X(旧Twitter)に投稿した場面写真には、病でベッドから出られないトレリシアン夫人(アンジェリカ・ヒューストン『アダムス・ファミリー』)、邸宅で起きた殺人事件を捜査するトレンチコート姿のリーチ警部(マシュー・リス『ジ・アメリカンズ』)の姿が。
続いて、ネヴィル(オリヴァー・ジャクソン=コーエン『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』)とケイ(ミミ・キーン『セックス・エデュケーション』)がビーチで戯れる姿と、正装でポーズを取るネヴィルとオードリー(エラ・リリー・ハイランド『フィフティーン・ラブ~天才プレーヤーの告発』)の姿を目に出来る。
また、英Telly Visionsでは、スリーピーススーツに身を包んだトーマス・ロイド(ジャック・ファーシング『アガサ・クリスティー ABC殺人事件』)、キャンドルに囲まれた蝶ネクタイ姿のミスター・トレヴス(クラーク・ピータース『アガサ・クリスティー トミーとタペンス -2人で探偵を-』)、ビーチに座っているメアリー・アルディン(アンジャナ・ワサン『キリング・イヴ/Killing Eve』)の場面写真も公開されている。
その他には役柄は不明だが、ジャッキー・クルーン(『ブラウン神父』)、グレース・ドハーティ(『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』)、ハリル・ガルビア(『レアの7つの人生』)、アダム・ヒューギル(『刑事シンクレア シャーウッドの事件』)も出演する。
脚色を担当するのは、『リッパー・ストリート』『World on Fire』のレイチェル・ベネット。アガサ・クリスティーを主人公にしたテレビ映画『アガサとイシュタルの呪い』のサム・イェーツが監督を務める。
『Towards Zero』は、2025年にBBC One とBBC iPlayerにて公開予定。
(海外ドラマNAVI)
Photo:Xアカウント(C)bbcpressより