『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』などの名作でメガホンをとったフランク・ダラボンが、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5で11年ぶりに監督業に復帰した。業界から引退していたダラボンが、番組のためにカムバックした理由を明かしている。
この作品にはハートがある
ダラボンの引退作は、米TNTで2013年に放送された歴史ギャングドラマ『Mob City(原題)』で、4話でエピソード監督を務めた。
米Daily Beastの取材に応じたダラボンが復帰の理由について、「私が引退から引き戻されたのは、妻と私がこの番組に夢中だからです。今のコンテンツは、貪欲な理由で悪質なことをする酷い人間であふれていますが、『ストレンジャー・シングス』にはハートがあります。そのポジティブさに心から共鳴しました」と語っている。
『ストレンジャー・シングス』では、行方不明になった少年ウィルを見つけるために仲間が団結し、その過程で出会った謎の少女イレブン/エルと友情を深めていく物語。ウィルの家族や、エルの父親的存在となるジム・ホッパーとの関係などがハートウォーミングに描かれ、そんな番組の資質にダラボンはすっかり魅了されてしまったようだ。
またダラボンは、番組に監督として参加したことを機に、完全に引退を撤回する可能性についても言及。「どうでしょうね。仕事は恋しくなかったのですが、クリエイティブな人たちと一緒に現場で過ごすことは恋しかったんです。これが最後になるもしれませんが、まだ時間はあります」と答え、「完全復帰は絶対にないとは言わない」とのスタンスを見せた。
ダラボンは、シーズン5の2話で監督を務めているが、どのエピソードを担当したのかは明らかになっていない。昨年に起きた脚本家と俳優組合の二重ストライキで製作が遅れたシーズン5は、現在アトランタで撮影中。2025年にNetflixにて配信開始予定で、シーズン1~4は配信中。
(海外ドラマNAVI)
Photo:© 2024 Netflix, Inc.